日刊せみなりーBLOG
上棟式は……
更新日:2013/06/15
三女夫婦の新居の上棟式に行ってきた。
木々の香りの中で、
神主さんが仰った。
『上棟式は、木の神様に感謝し、
ここで幸せを築くことを近い、
また、工事をしてくださる方々にも感謝し、
そして無事工事が行われることを、
祈る儀式です。
今は余り行われることがなくなった餅まきは、
この幸せを自分たちだけでなく、
ご近所にもおすそ分けをするために、
行われました。
二階の四隅にもお供えをしています。』
上棟式の意味を始めて知った。
そうか、木の神様に感謝するのか。
生きている木を切り、
それで家は出来上がっている。
神道の考え方だから、
全てに神が宿っているものね。
と、
納得して神主さんのお話を聞いた。
続けて神主さんは、
『地鎮祭では、雨降って地固まるのお話をしましたが、
上棟式の雨は、
木が喜ぶと聞きました。
木が水分を含み、
それが乾いて行くことにより、
木がしまって行くそうです。』
午前中は雨が降っていたが、
恵みの雨ということか。
家はまだ、裸の状態だ。
つくづく、
木造住宅は、
本当に木でできていることを実感した。
祭壇の上に、
棟札を見つけた。
それには、
建主、工事会社、棟梁の名が記されてあった。
『これは、屋根裏に置かれます。
大型リフォームでもしない限り、
見ることはありませんが、
この家を守り続けてくれます。』
神様が宿った棟札には、
建主である娘夫婦の愛ある思いと、
工事会社や棟梁の、
自信と熱意と心意気が感じられた。
上棟式は年々減るそうだが、
この儀式は、
ある意味最大の安心材料のような気がした。
誰も見ることがない場所に、
(この家は私が作りました)と、
サインをしたようなものだもの。
緊張気味で嬉しそうな娘夫婦の、
楽しい家庭つくりの基地は、
夏頃完成予定だ。