日刊せみなりーBLOG

大先輩・・

更新日:2013/06/22

人との繋がりは必然なのだ、
と先日聞いた。

そうなのかも知れないと、
近頃思う。

私は思春期から、
叔母である当社の相談役中川絃穂の影響を強く受けた。

中川は、
北海道庁を57歳で早期退職し、

様々な活動を様々な方達としていたが、
そのお仲間に(株)光合金の井上会長がおられた。

『小樽に行くときは井上さんの駐車場をお借りしましょう』
20年近く前の話だった。

その当時私は井上会長が、
どんな会社のどんな方なのかは知らずにいたが、

あるとき北海道新聞で、
【水抜栓シェアー率NO1】の記事を見た。

自社の事業を、
【水抜栓とその周辺器具の開発製造】と定め、

ぶれずに確実に発展している企業であった。
(凄い会社があるんだな)と思った。

暫く、そのことは忘れていたが、
数年前、

私とモゴモゴN社長は経営を学ぶため、
北海道中小企業家同友会という会に入った。

そこで、
私は初めて井上会長にお目にかかることになった。

『そうですか、中川さんの姪御さんですか』
そして、昨日その井上さんの講演をお聞きした。

地域とものづくり、人育てについて、
ゆっくり静かに深く語られていた。

『何をする会社なのか提議づけを行い、
徹底してシェアー率を上げましたが、

道内でも、まだ、60%、
東北ではもっと低いのですから、

まだまだシェアー率は上げられます。
お客さんのダメだしが品質をどんどん良くします。』

光合金では、
売上の3%が商品開発費に向けられているという。

『他所の会社が新商品を開発すると、
自社の商品を否定されたことになる。

だからその前に、自社で自社の商品を否定する。
新い商品をつくるのです。』

講演後、
優しく私に頷いてくださった井上さんの眼差しは

『中野さん、がんばりましょう~』
と言ってくれているようだった。

分野は当社と違うけど、
まだまだ・・がんばらなきゃあと思った。

20年近く前、
叔母の中川と中国を旅した大先輩は、

今、経営者の大先輩として、
私の背中を押してくれた。

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