『むつみさん、些末、粗末、どっちでしたっけ？』
残業中、ホンワカH君が言った。

『些末なんて言葉はないわよ、粗末でしょ』

『むつみさん、些末って言葉はありますよ。
ネットですぐ出てきます。』

ビベロYちゃんが言った。
『え？そうなの？些末のさま、ってどう書くの？』

『些細って字です。』
『細かいって字？』

『それは、細のほう、さのほうです』
『あ・そう』

とは言ったものの、
些細の字も思い浮かばない・・・・。

はて、
どんな字だったかしら・・・

昔から、漢字はだめだった。
いや、全般的に国語がだめ。

いや、数学も化学もだめだったけど、
『おむっちゃん、その助詞の使い方は違うわよ』

いつも親友に、指摘をされていた私。
漢字もめちゃくちゃ弱くて、

（忘れたわ、ひらがなでいいや）
の時代から、

（あ～ら、便利、パソコンは）
の時代になり、

全く、漢字を書かなくなった。
本は読むけど、分からない漢字は、

話の前後から、
漢字を見て意味を想定する。

けして・・調べたりはしない。
分からない字が出たら、

国語辞典を、
即、パラパラなんてしたことがない。

些末ねえ～

『それは、些末なことです。考えなくてもいい事なのです。』
ホンワカH君は、些末が気に入ったようだ。

只今、
ビベロYちゃんは、お寺の屋根の図面を書いている。

『ホンワカHさん、それは些末なことではないですよ』

これは、会社で流行りそうだ。

因みに、国語辞典では、
些末・・重要ではない。些細・・とあった。

私は、些細でいいかなあ～