『あの、お気遣いなく、
全室に入らせて頂いて、

内装材、コンセントなどなど、見させて頂きますが、
はい、トイレ、洗面所、お風呂場も…………

押入れやクローゼットも、
少しだけですが開けさせて頂いて、

申し訳ありません。
本当に、そのままで、結構です。

いえいえ、掃除の必要はありません。』

うちの仕事の中で、
住宅の調査は一番多い。

調査をして図面に起こし、積算をする。
家を建てる時の反対の作業だ。

で、
日程調整及び調査の説明のため、

電話を掛けるのだが、
当たり前に奥様は、『ええ！！全室を見るの？』

となる。
ご理解を頂くにしても、

最低、
一週間前に電話をいれるのが礼儀だ。

『でも、みなさん、協力的だわ。
うちだったら、一週間前では、ダメよ。』

は、私。
だから、マンションの消防設備士などの点検は、

暫く受けていない。
え？褒められないって。

わかっていますよ。
でも、全室に入られるなんて絶対無理！

なのだ。
お陰で、寝室のストーブは昨年から壊れたまま…

と、先日、このブログに書いたら、
仲良しの設計事務所コンフィーの伊藤社長が、

『いい人を紹介してあげる。
彼なら、色んな家を見ているから動じない』

と北ガスさんの営業マンを、
紹介してくれた。

で、
本日、いらっしゃるのだ。

せめて、寝室と居間位、
まともに掃除をしようと思ったが、

ピンポン！
あら、いらしたわ。

まあ、いいか………

綺麗綺麗、
我が家は綺麗と思い込むことにした。