昨日は、札幌市DAYだった。
一般的に言うと市役所DAYか…

朝の入札は、
何時ものごとくピンクの時計と金色のフクロウペンダントで力を入れ、

『補償セミナリー落札！』うふふ。
仕事の大小は関係ない。

気を良くして、
違うお仕事のご挨拶で市役所内及び、

他ビルにある市役所部署を回った。
途中、(丸井さんの中を通ろう)と、

デパ地下に入った。
時は、おせち料理販売初日でテレビ局が取材をしていたが、

中々の人出だ。
こちらが最尾部の看板を持った方につい聞いた。

『凄い人出ですね』『はい、初日は人気商品が売り切れます』

ふうん…
何でも、その人気商品は開店30分足らずで売り切れたらしい。

受付のコーナーも、10個以上あるのではないかしら。
おせちはデパートで！という私タイプはかなりの数だわね。

と、
そのコーナーに座っているみなさんをもう一度見て、

あれ？！
おじさまが多い！と驚いた。

よくよくみると、
ご婦人一人より、紳士一人の方が圧倒的に多いのだ。

白髪の紳士が受け付けコーナーに座り、
おせちを決めている。

ううーーーーーーん
想定外の光景だった。

好奇心は止まらず、
コーナーの後ろをぐるりと回った。

ううーーーーーーーーーーん
半分以上男性だった。

もちろん、
ご夫婦でいらしている方もおられるが、

そういう場合、座るのは奥様だ。
だとすると、シングル紳士か。

店員さんが言っていた一番の売れ筋おせちは、
札幌の高級料亭Sの小型おせちだそうだ。

ふうーーーん

現役時代に通った料亭のおせちを、
シングル紳士は好きなのだろうか。

腑に落ちない心境で丸井さんを後にした。
その後、札幌市の素敵な若者職員にご挨拶をし、

『なんて感じがいいのかしら。
札幌市の青年職員は素敵だわ』

と仕事とは全く関係のない感想を持って、
(昼食は三越にしよう)とデパ地下2軒目に入った。

こちらでは、
テレビ局の方々が機材を片付けている最中だった。

そして、
丸井さんでは売り切れごめんだった高級料亭Sの仲居さんたちが、

試食用のなますを配っていた。
妙齢のご婦人たちがその試食を食べていた。

もちろん、私も頂いた。
出汁の効いた少し甘めの上品なお味だった。

でも、
ご婦人たちは試食が終わるとその場を離れた。

おせちに興味はないようだった。
立ち去る背中が、

(この味だったら、私の方が美味しいわ)
と言っているようだった。

丸井さんのおせちコーナーに並んでいた紳士たちと、
三越で試食だけしていたご婦人たちと、

元気さに、
違いがあるように思ったのは気のせいかしら。

などと思いつつ、
三越で昼食を済ませて、

午後は再び札幌市の青年職員の皆さんにご説明に上がった。
おばさんは、青年と話すと動悸がしてくるようだ。

これも、若返る良き方法か、
と帰途に着いたが、

頭の中で、
なぜか、おせちコーナーの紳士たちと、

試食だけしていた元気な女性たちが、
行ったり来たりしていた。