日刊せみなりーBLOG
ネーミングは…
更新日:2015/01/02
2015年1月2日、
新年二日目札幌南区は、
朝方降った雪が5cmくらい積もったが、
朝日が少し高くなった頃、青空になった。
昨日の元旦も天気だけでなく、
家族も穏やかに過ごした。
もうすぐ90歳になる私の母を、
夕方実家に迎えに行き、
長女家族と三女家族も加わって、
改めまして、明けましておめでとうございます!会を開いた。
おせちを買うようになって何年たつかは忘れたが、
今年は、二箇所から買った。
大きな食卓テーブルにそれらを並べ、
手作りはサラダだけだが、
みんな喜んでくれた。
おせちの一つは、某有名回転寿しのもの、
もうひとつは、
今年初めて買った裏参道のレストランのものだ。
その名も、【農家の息子】
まずネーミングに惹かれ、
次に見本の写真に惹かれた。
中々の美味、みんなでパクパク食べた。
『農家の息子、洋風で美味しいね』
『あの農家の息子のおせちなの?
レストランもお弁当も美味しいよ』
三女が言った。
それを聞いていた母が、
『農家の息子って、お店の名前なの?
何でそんな名前にしたのかしら?
美味しくなさそうじゃない』
と言った。
娘たちも私も返答に困ったが、
『うん、でも、美味しいね』
と答えた。
そして、【農家の息子】という響きの感じ方が、
年齢でこんなにも違うのかと、
少々びっくりした。
母の時代から現在まで、
【農家の息子】に対するイメージは大きく変わったのだろう。
私は最高のネーミングだと思ったし、
その名の通り、美味しい野菜が満載のおせちだった。
私の回りには、
農家に戻った【農家の息子】もいるし、
独自の農業理念を持って経営にあたっている農家さんも、
いっぱいいる。
仕事で伺った農家さんも元気いっぱいだし、
中には、有機農法で大型経営をしている方もおられた。
それぞれに、
息子や娘たちが跡取りとして頑張っている。
確かに、
跡取りがいなくて廃業される方々もおられるが、
そこを買い取り、
素敵なレストランを併用される農家さんも増えた。
だから、
【農家の息子】と言うネーミングは、
私にとって、
【ハイカラ】だったのだ。
母は、
『名前は兎も角として美味しいね』と言った。
背負っている時代背景により、
ネーミングから受ける印象は違うのだと、
予想外の、
学びが出来たおせち三昧だった。