今年も12月に入った。
もうすぐ、未年も終わる。

未年は、私の年だった。
お陰様で、60年……である。

普通なら、
退職される方が多い年齢なのに、

まだ、働けて幸せ！
おまけに、

今年は、
【まだ行っていない北海道】に行った。

北は、天塩に稚内、
東は西興部だ。

新しい所に行くたびに、
北海道の新しい魅力を感じて帰ってくる。

とても久しぶりに行ったところもある。
斜里、滝の上、下川。

滝の上は、6年ぶり、下川は、20年ぶり、
斜里は、37年ぶりだ。

近頃、思うのだが、
色んな地域を訪れるけれど、

その時々の、
自分の成長状態で、

その地域や景色の見え方って、
違うのだなと。

若い時や、
心に余裕がない時には、

感じられないことが、
少し、わかるようになるのだろうか。

留萌から、
天塩、稚内に向かう海岸線の美しさ、

霧の草原に寝転ぶ牛たちは、
本当に、幸せそうだった。

久しぶりに訪れた町々は、
その時代の変化の中で、

『町長も苦戦しております。』
と、宿屋の女将さんが語る街もあれば、

『パートさんを募集！
明るくて協調性がある方！』

の、
張り紙を出していた、

元気印の公共の宿もあった。
この町は、地道に前進、毎日前進！の、

下川町だ。

思い出したらきりがない、
小樽高島の山の上から見た海は、

まっこと、
美しかった。

真っ白い雪を被った知床連山は、
そのとがり具合が絶妙だった。

倶知安で見た羊蹄山と言い、
形は違うけれど、

『山に抱かれるって、いいなあ』
と、思わせてくれた。

さてさて、
今年も残すところ、一ヶ月弱、

あと、どこに行けるのだろうか。

私の年だった未年、
中々、良い年だったと思う。