日刊せみなりーBLOG

へええええ!!!の創意工夫?

更新日:2017/10/24

今、
当社では、

現状把握で
発想の転換、創意工夫!

を目指しているが、
これが中々難しい。

長い間
同じやり方に慣れた頭で

違うことを考え付くには、
かなり柔らかい頭が必要だ。

が、
先日、

いつもは土曜、日曜日に行っている、
長期療養型病院に、

平日に行く機会があった。
エレベーターに乗ると

白衣の職員が一人、
エレベーターガールをしていた。

『患者さんをリハビリにお連れするのを
優先していますので、

ご了承下さい』
ハイハイ、もちろんです。

と乗ると、

2階のリハビリ棟の前で
エレベーターのドアが開くと、

リハビリの先生が
『お願いします』と、

車椅子の患者さんを数名乗せた。
『お預かりしました』

と、
白衣のエレベーターガールが答え、

エレベーターは
各階で止まり、

『お連れしましたー』
と、声をかけると、

目の前の詰め所から
介護士さんや看護師さんがやってきて、

患者さんを連れて行く。
これを各階で繰り返すのだ。

ある日は、
それが患者さんではなく、

ワゴンに乗った備品類だった。
エレベーター前に置かれたワゴンを

白衣のエレベーターガールが乗せ、
必要な階で降ろすと、

その階の担当者が
備品庫に入れる。

普通、どの病院でも、
患者さんを連れてリハビリ室に行くか、

リハビリの人が
連れに来る。

これは中々の時間なのだが、
一人白衣のエレベーターガールがいることにより、

病室からエレベーター、
リハビリ室からエレベーター

までの時間で
送り迎えが終わるのだ。

この病院は
エレベーターの前がロビーだから、

患者さんは車椅子に乗り
エレベーターが来るのを待っているのだ。

もちろん
エレベーターから降りるときは、

白衣のエレベーターガールが
一人で車椅子を押すから、

少々時間はかかるが
それも1分足らずなので、

全くもって
問題なしだ。

私は、
この方法を

考えついた人はすごい!と思った。
病棟スタッフもリハビリスタッフも

そっちが連れて来て!
そっちが迎えに来て!

ではなく、

ちょこっと歩み寄るだけで、
結局は、

多くの時間ができるので
それをケアに回せるのだ。

ちなみにこちらの病院は、

長期療養型の医療の先駆けで
スタッフの評価も高いので有名だ。

私の身寄りも入院しているが
一歩一歩の前進を感じている。

職場の創意工夫は
ちょこっと視点を変えることが

大切と言われるが、
当たり前にしていることに

工夫の余地が眠っている事を
学ばせて頂いた気がする。

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