日刊せみなりーBLOG

初山別の夕日!

更新日:2018/10/29

世の中で、
あれほどの美しい夕日を

見たのは初めて!
という夕日を見た。

昨日は
ねあかのT君と共に

昼から稚内に向けて
出発をした。

ねあかのT君は
朝から普通に出社。

私は、
あれやらこれやら

を、
片付けて、

用意できました!
と、ねあかのT君に

迎えに来て貰って、
出かけたわけだが、

天気は
留萌に入る頃から

グーンと落ち、
『日本海の空って低いよね』

と、
ねあかのT君に

思わずいってしまうほどの
曇り空。

よくわかんないけれど、
北の日本海の雲は

本当に低くて
天井の低い家にいるような

圧迫感さえあった。
それでも、

雲はモコモコ雲で
時折、途切れて

お日様が見える。

『見てみて!
キリスト教の話に出て来そうな雲だよ!』

と私がいうと、
運転中のねあかのT君も

空をちらりとみて、
『降臨の絵ですね!』

というような景色。

でも、
残念ながら、

夕焼けも
夕日も見えず。

『仕方ないねえ』
と言いつつ、

車はひた走りなのだが、
夕暮れが早いせいか、

日曜のせいか、
『ねえ、あの島どこ?』

と、
問えば、

『天売じゃないですか』
の答え。

ええええ!ウソー!
利尻じゃないの?

まだ羽幌!?
という感じで、

今までになく
稚内が遠かった。

それでも、
時折、途切れる雲の隙間から、

濃いオレンジ色の夕日が見えて、
北の日本海は寂しいけれど、

心惹かれる景色だった。
車が、初山別を抜けた頃、

雲の切れ間が多くなり、
『見て!スンゴイオレンジの夕日!』

と、叫ぶほどの
橙色の夕日の色が、

浜近くの外壁に映っていた。

『すごい!壁が真っ赤だ!』
と、ねあかのT君が叫んだ時、

夕日が、
雲の切れ間から、

ぽっかり見えた。
あ!

と、
叫んで、

ねあかのT君は
車を近くの浜辺に入れた。

あんなにいっぱいの雲なのに、
橙色に燃える夕日が、

海に落ちる様を
見ることができた。

ほんの小さな雲の隙間から。

夕日が海に沈むスピードは
思いのほか早くて

まるで、
映画を見ているようで涙が出た。

ねあかのTは
車を降りてスマホでパシャリとして、

『波の飛沫がかかりました!』
と車に戻ってきた。

『こんな赤い夕日を見たことがないね。
オレンジというより、赤に近かったね。』

私が言うと
ねあかのT君も頷いた。

初山別の夕日は格別だと
聞いたことがあったが、

どうして場所で
色も燃え方も違うのだろうか。

『こんな曇りの日に
あんなに素晴らしい夕日が見れるなんて、

私たち、ラッキーだね!』

ねあかのT君は、
できれば愛する奥様と

この夕日を見たかったでしょうが、
お相手が私でごめん!

でも、
絶対幸運の夕日だよ!

そう確信した美しさだった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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