一昨年だったかしら、
当社に社員休憩室ができた。

今風でカフェ風。
10時と3時に休憩したい人が

バラバラと休みに行く部屋だ。
昼も行きたい人が使っている。

部屋を作る時、
コーディネートをしてくれた、

鈴木いずみさんが言った。
『休憩室の暖房や冷房代はかかりますよ。

温めておかないと使えませんから。』
なるほど。そうだ。

もともと
会議室だった部屋なので、

暖房や冷房は付いていた。
で、

今は冬なので、
朝、誰か彼かが、

ストーブのスイッチを入れていたのだが、
昨年末、そのストーブが、

突然、壊れた。
きゃっ！

古すぎて修理は無理ということで、
付け替え工事は、

新年に持ち越されたのだが、
困った。

休憩室が使えない。
それで、もしや？

と思い、
冷房を暖房にして使ってみた。

クーラーも結構古いタイプだし、
あんまり効果はないと思うけど。

だったのだが、

それが温まるのだ。
思っていた嫌な風も吹かず、

暖かい風が来ている風もなく
部屋が温まる。

そのスピードも
結構早い。

宣伝で、

クーラーでこんなに温まるなら、
もっと早くつければよかった！

というのがあるが、
ほんと！びっくり。

クーラーの暖房能力なんて、
北海道では力にならない！

と、
思っていたが、

大きな間違いだった。
もしかしたら、

本州のクーラー暖房より
北海道の方が温まる効果は高いのかも知れない。

なんてたって、
機密性断熱性は、

本州の家と比べ物にならないほど、
高いもの。

社屋はけして、
新しいとは言えない。

休憩室の部分は増築部分だから、
築20年くらいだろうか。

それでも、
クーラーで温まるのだ。

全体会議では人の多さで、
クーラー暖房も消した。

それにしても、
私はなんであんなにクーラー暖房を

絶対北海道には無理！
と思い込んでいたのだろうか。

愛知県の娘のうちで使ったことがあるが、
思ったより温まらなかった。

また、
テレビなどでも、

本州でクーラーで温めても
そんなに暖かくない。

と言っていた。
からだ。

が、
原因は、

建物の方に
あったのではないだろうか。

もしかして、
クーラー暖房は、

北海道の高気密高断熱の建物に
適しているのでは？

なんて思ったが、
問題は、電気代だ。

正月休みもはさみ
いつもの電気代と比べ用もないが、

気にかかる。

結局、
ストーブは買ったので

再び、
灯油ストーブに戻るけれど、

北海道らしい
ぼんぼん燃やすストーブの温かさを

必要としないなら、
節電型クーラーが

一番良いのかも！
なんて思った。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。