日刊せみなりーBLOG

山を買う?

更新日:2019/03/02

岩見沢の山を買った、
東京出身の女性と知り合った。

彼女の名は、
来島さん。

来るは、
この字じゃなくて難しい字。

編集者だ。

ところで、
編集者って、何をするんですか?

の質問を、
小樽からの帰りの汽車の中で聞いた。

『雑誌の組み立てというか、
ライターさんやカメラマン、デザイナーに

編集の意図を伝えて
作っていくんです。』

へええ、
ライターさんもカメラマンも

編集者の意図で書いたり
撮ったりしてるのね。

なんて話していたら、
なぜか話は、

来島さんが
岩見沢に山を買った話になった。

来島さんは
東日本大震災を機に、

岩見沢に移住をしてきた女性である。
ご家庭を持っている。

それにしても、
山を買うとは。

興味は下世話で
『ところでおいくらくらいだったの?』

と、
会ったばかりなのに、

この質問?
だったが、

『中古車一台分です。』

おおおおお!
そんなお金で買えるの?

で、
なおかつ、

北海道の山を欲しい人って
いるんだ!

の二重の驚きだった。

そして、
彼女は、自費出版で、

【山を買う】という
プチ雑誌を出していた。

今回、
来島さんとの出会いは、

小樽の古民家を、
再生して住まわれているHさん宅の取材で、

ご一緒したのだ。
なんで、そこに私?

は、
別の機会に話すとして、

彼女が編集している移住者向けの雑誌、
【TURNS】の取材だった。

都市部ではかなり読まれているという。

来島さん曰く、
北海道に移住したい人も多いが、

自分の山を買いたい人も
結構いるというのだ。

へえええ

北海道に移住したい、とか、
古民家を暖かく素敵にして住みたい、

という方が
多いのはなんとなくわかるが、

山を買いたい人って
いるんだね!

びっくりだ。

人間って、
どうも自分の頭の中で、

自分流にいろんなことを
制限しているようだ。

北海道の魅力は
知っている!

と自負していたが、
まさか、

北海道の山を
買いたい人がいるとはねー

来島さんは、

【北海道・岩見沢の山里
東部丘陵地域を見てみませんか】

というマップを
地域の方達と作っている。

地震を契機に移住してきたが、
『自分はここで何ができる?』

と、
自問した末、

地域の人たちと
地域の魅力発信をせずには

いられなくなったらしい。
なにせ、プロだから。

彼女曰く、

『北海道にいたら満足感があるから、
セコセコしなくなる。』そうだ。

まあそうだけれど、
良さを発信しなくては。

来島さんのように
よそ者と地域の人が手を繋いで、

岩見沢の魅力を発信することが、
地域、マチづくりの第一歩なのだと

改めて思った出会いだった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

記事一覧