日刊せみなりーBLOG

夕張に思う

更新日:2019/03/15

友人が、
『夕張を元気にしましょうよ!』

と、
声をかけてくれた。

ところで、
今、夕張ってどうなっているの?

『一時期よりだいぶ持ち直したけど』
ふむふむ

私が声をかけられたのは、
小樽の古い民家を利活用する活動をしているからだ。

夕張にも
古い建物がたくさんあり、

今は、
壊す補助金があるらしいが、

それを
再生する活動に変えたいと

友人は言った。

『小樽でできて、
夕張でできないはずはない』

たしかにそうだ。

私は、
小樽で、

この古い建物を
利活用させる活動を始めた時、

小樽の歴史については
全くの無知だった。

明治から今までの建物が

連続的に
小樽の街に残っていて、

未だに使われ続けている建物も多いのは
なぜか、

なんて知らなかった。
なぜに、

郵便局の大元が
札幌ではなくて小樽にあるのか。

昔から不思議だったが
小樽で活動をして、

へええええ
なるほどねえ

と、知った。

学校で歴史を習った時は、
歴史って、

終わった過去で、
現在との間には、

溝がある感じがしていたけれど、
小樽の歴史を知るにつけ、

全てのことは
連続して繋がっていると実感した。

街中に流れる全てが
繋がっているから、

小樽人気質が作り上げられるのだ。
と、思った。

きっとこれは
全ての地域に言えることで、

そしたら、
夕張気質みたいなのも

あるのかも知れない。
私が夕張を訪れたのは、

はるか前である。
仕事だった。

道東道が繋がり、
夕張を通ることもなくなった。

が、
夕張メロンは健在で

美味しくて
高いから、

忘れることはないが、
そう考えると、

夕張って
二つに顔があるのだなあ。

一つは、
全国でただ一つの

破綻した町。
こちらのイメージは大きい。

暗い感じがする。
炭鉱町の跡もそのイメージに

拍車をかける。
もう一つは、

その夕張メロンだ。
よく考えたら、

日が当たらなかったら
メロンは甘くならないから、

夕張って、
日が良く差すところも多いの?

と、
その友人に聞いたら、

『そうなのよ!
斜面によって違うの!』

らしい。
なるほどねえ。

思うに、
町さえも、

情報からくる思い込みで
イメージを、

勝手に決めてしまっている気がする。
そういえば、

映画の黄色いハンカチは、
明るい日差しの中で

揺れていたっけ。

今度、
友人と一緒に夕張に行くことにした。

もう一度
今の夕張を自分の五感で感じてみようと思う。

そして、
地元の方々と触れ合って

夕張の歴史の中で
人々が受け継いできた空気感を

感じたい。
なんとなくその中に

夕張の宝が
隠されている気がしするから。

北海道は
やっぱりワクワクの宝庫のようだ。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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