日刊せみなりーBLOG

こんな間近に!

更新日:2019/06/18

遠い話が身近になった!

先日、
昔、2年間だけ一緒に働いた仲間たちと、

クラス会をした。
その当時、私は看護婦だったので、

集まったのは、

看護師、医師、薬剤師兼検査技師。
という、

医療系プロ集団。
仲が良かったから、

30年経っても集まるのだが、
みんなのぺちゃぺちゃ話の中に、

『こんな夜更けにバナナかよ』が、
聞こえた。

大泉洋主演の映画だ。

私は見ていないので、
ふむふむ的に耳をそばだてたら、

何?
映画に出てくる主治医が

S先生がモデル?!
ウソー

S先生は、
私に前に座っていた。

『そうなの、私がモデルなの。
だから、医学指導もしたの』

ええええ!!!
目玉が飛び出しそうになった。

会話は、

『大泉洋にも、
実際はどうだったとか教えたのよ』

とか、

『原田さんと休日にドライブしたの』
とか、

映画の筋というか、
S先生の医療に関わる話ではなく、

なんとも
下世話な方に行ったけれど、

そりゃあ
仕方がないわ。

だって、
映画俳優と一緒に数日間を過ごし、

自分の役を
女優が演じるなんて

人生で
そうある話ではないから、

そりゃあ
興味津々なるのは

仕方がない。
が、

私は、
S先生役が原田美枝子と聞いて、

つい本音が出た。

『ちょっと、
先生とはタイプが違うんじゃない?』

S先生はニコニコして、
『うん、あそこまで美人じゃないけど』

と、
冗談ぽく言った。

が、
それも仕方がない。

だって
相手は女優だもん。

は、
さておき、

S先生は、

絶対忘れないほど
よく出来る医者だった。

腕が良いというだけでなく、
なんというのかなあ、

感情のありようが
ちょうど良いというのか、

動きは、
しゃしゃしゃ。

少し早口なのは
頭脳明晰な証拠。

人の感情がとても良くわかるけれど、
溺れない。

いつも笑顔だけど、
笑顔を武器にはしない。

自分の道をしっかり歩いているけれど、
人の道の邪魔は絶対しない。

S先生は、
そんな女性医師だと思う。

中々それを
演じるのは難しいだろうな。

見ていないけれど、
そう思った。

多分、
実物を知っている人は、

どんな人でも
俳優が演じると

嘘っぽく感じるのでは
ないかしら。

その人が
素敵な人であればあるほど。

S先生は、
私と同い年だ。

とても若くて
そうとは思えないが、

来年定年になったら、
重職から降りて、

好きなことをするそうだ。

自分の意思でしっかり歩きながらも、
押し付けないS先生は、

来年から
どんなことをライフワークに

するのだろうか。

同い年の働く女性として、
映画のモデルになったS先生と、

同じ時間を共有していたことが
少し誇らしく思ったクラス会だった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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