日刊せみなりーBLOG

同じ土俵で

更新日:2019/09/21

今日は、
人生初のボランティア。

障がい者当事者によるスピーチマラソン
のボランティアだ。

と言っても、

私の方が
学びに行ったようなものだった。

今日の会は、
札幌市社会福祉協議会と、

障がい者当事者講師の会すぷりんぐ
が、主催者で、

北海道、石狩振興局、札幌市が
後援だ。

すぷりんぐの代表牧野さんは
働き盛りの時に、

病気で車椅子生活になった女性で、
建築士。

めちゃくちゃチャーミングな方で、
本日、私とそんなに歳が変わらないと知り、

唖然とした。
それはさておき、

今回、私がお手伝いをした時間帯では、
5名の方がスピーチをされた。

障がい者当事者が
自分の障がいのこと、自分の心を

話す。
代表の牧野さんは、

挨拶の中で、

『人前で自分の障がいについて語ることは
勇気がいります。

でも、話すことで自分の心の整理や確認になります。
そして、障がい者当事者が発する声は、

地域の方や関わる方の
理解にも繋がると信じています。』

と、仰っているが、
本日、

5名の方のお話、
様々な聴衆の方々から、

私は
その言葉を実感した。

私は、
14年の看護婦時代、

様々な疾病、怪我の方々を
看護することができた。

生まれた時から障がいを持たれた方、
側溝に落ちて溺れ、知的障がいを持った4歳児。

湘南の海で溺れ、
全面寝たきり状態から

歩けるまでになったけれど、
知的障がいが残った方。

交通事故の脊損で
完全寝たきり状態で頭も上げることが

できない在宅看護の方。
本当に様々な方たちと、

看護婦と患者として
お会いしてきた。

その時は
自分たちができることを

必死にしていたけれど、
そこは、

同じ土俵ではなかった。

今日は、
障がい者当事者の方々の土俵に

私は上がらせて貰った感じだった。
同じ人間として。

2番目に発表された戸田さんは
ただ今パラリンピック目指して頑張っておられた。

働きながら、
パラ、パワーリフティングに出会い、

生きることの意味を
見出せたと仰っておられたが、

いやあ、
すごい。

自転車にも乗れず
跳び箱も飛べず

逆上がりもできない私にとって、
彼は、スター以外の何者でもなかった。

奥様と二人のお子様が
応援に来られていた。

いろんなことを
乗り越えての今なのだろうな。

なんでも、
まあ、いいか。と逃げる自分が、

恥ずかしかった。
全盲の山科さんからは、

白い杖が上に上がった時は、
目の見えない方のSOSと教わった。

その時は、
その方の前に立って、

『何をお困りですか』
と聞くのが良いそうだ。

横や後ろでは
不安が募るそうだ。

化学物質過敏症の松田さんの
発表は、

商品開発時の
根本的な課題を感じた。

たった数時間だったけれど、
いつもは出会うことの少ない方々と

いつもは考えることのないコトを
真剣に感じ考える機会になった。

来年は、
一日ボランティアをしようと思っている。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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