日刊せみなりーBLOG

JRの中で

更新日:2019/12/07

今日は小樽。
旧寿原邸でのイベント最終日だ。

早めに札幌駅に着き、
いしかりライナーに乗った。

冬なのに
観光客で混んでいた。

圧倒的に中国系の方々が
多いようだが、

日本の観光客もちらほらおられる。

最初は立っていたけれど、
運良く手稲から座ることができた。

お隣は大学生の男子二人。
関西弁だ。

『北海道のJRはよくわかららん。
旭山動物園まで1時間25分で、

小樽までが45分』
と、一人が言った。

いや、
それは旭川までは特急で、

小樽は快速だから。
と、説明したかったが、

変なおばさんが声を
かけてきたと、

思われるだろうな。
と、断念。

しばらくして、
もう一人の大学生が言った。

『住んでいる丸山も
面白いところらしいよ。

一度、散策してみようと
思ってるんだ』

あら、
円山は札幌の名所よ。

良いお店があるわ。
それにしても、

いつから札幌なの?
と、

聞きたかったけれど、
やめた。

電車は海辺を走り出した。
大学生が言った。

『余市というところが
近いようだよ。

行ってみようか。』

もう一人が
スマホを見ながら答えた。

『ちょうど良いバスがあるよ。
せっかくここまで来たのだから、

行ってみようよ。』

そうそう、
余市も良いとこよ。

お昼決まってるの?
魚が好き?

若いから、
イタリアンが好きかしら。

それなら、
ヨイチーナがおススメ。

あら、ヨイチーニだったかしら。
とにかく美味しいのよ。

ワインは
リタワインを飲んでみて!

と、
言いたかったけど、

勇気がなくて
やめた。

そういえば、
この大学生と思しき青年たちは、

最初、
『3年間で北海道を回りたいね』

と、
言っていたっけ。

はて、
どこの大学だろうか。

そして、

『イギリスでの家具はどうしたの?』
『家具付きアパートだったんだ』

とも、
会話していた。

もしかして、
留学先から北大にでも、

今頃来たのだろうか。
円山に部屋を借りるなんてリッチだ。

私の想像は
とどまる所がない。

そうこうしているうちに
JRは小樽についた。

本日は晴れ!
ホームも観光客であふれていて、

青年たちを私はすぐに
見失った。

あー
やっぱり声をかければ良かった。

まだまだ、
人の目が気になるのか。

もう少しおばさん力がついたら、
話せたのに。

余市の柿崎商店のお魚が
美味しいこと。

海に行こうと言っていたけど、
今の時期は近寄らないほうが良いこと。

そして、

どうして今日は来たの?
どうして小樽にしたの?

後志は好き?
あー聞けば良かった。

若者の感想は
これからのマチづくりに生きるのに。

ちょっと後悔して、
ため息をついた。

もっと素直になったら、
生の声を聞けるのに!

ちょっと残念な45分だった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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