日刊せみなりーBLOG

習う身になって

更新日:2019/12/23

教えるって、
そーいうことなのね!

と、
思った日。

むかーし
教師になりたかったせいか、

私は教えることが好き。
看護婦時代も、

後輩たちに
よく教えていたし、

教えるのは上手いと
自負していたのだが。

私は、
色々あって、

10月末から
着物を着始めるようになった。

着物は、
叔母、母、祖母から、

いっぱい貰い、
ズーーーーと

タンスに眠っていたので、
さあ、出番よ!

と、
出すことになったのだが、

着物は一人では
中々着られない。

結婚式、祝賀会は
もちろんのこと、

ちょっとした会に
着物を着るにしても、

美容院で着付けをしなくては
ならない。ので、

いつかは
着付けを習いたい。

とは思っていたが、
自分で教室の門を叩くには、

少々勇気がなかった。
ら、

女性経営者の友人が、
無料の着付け教室を

紹介して下さった。
なんだか、

無料というのが
気がひけるが、

せっかくなので
習いに行くことにした。

4回、
教えてくださるという。

そこは、
札幌着物学院というところで、

私の担当は学院長。

1回目に学院に行くと
ちゃんと着物学院を卒業し、

着付けができる卒業生たちが、
成人式に向けて、

予行練習をされていた。
お互い着せ奴するらしい。

私はその横で、
約1時間半、

説明を受けながら
着物を着せて貰った。

若い頃
叔母に教えて貰っていたが、

着方も変わっており、
ふむふむ状態。

帯に至っては、
何を言っているのか

わからない。
で、終了。

2回目は、
教えて貰ったことを思い出しながら、

長襦袢と着物まで自分で着た。
当たり前にぐちゃぐちゃだけど、

先生は、
『大丈夫ですよ。

ここはこうーして
こうやって。』

と、
前回と同じことを

もう一回仰った。
今回は、

自分で着て行ったこともあり、
なんとなく先生の言う意味がわかった。

が、
問題は帯である。

よくもまあ、
昔の人は毎日結んだものだわ。

と思いながら、
先生が説明をしながら、

帯を私の体に回す。

『ここで三角にして、
指でこうやって抑えてください。

そして、
こちらの手を離して、

反対の手で持ち、
ここで帯枕を入れて』

なになに?
鏡は左右逆に見えるから、

余計に分からん!
一応、

帯を
お太鼓にするまで教えて貰い、

『さあ、やってみましょう』
えええ!!

『帯をここで三角にして、
指でこうやって抑えてください。』

と、先生は、
さっきと全く同じに、

私に教えてくれる。

すごい!
先生、すごい!

さっき言ったでしょ?!
なんて一度も言わない!

と、
驚嘆の声をあげたら、

『あら、中野さんは社員さんに、
さっき言ったでしょ!?

って言うの?』
と、先生が笑って言った。

いやあ、
言わないまでも、

心で思う。
看護婦時代も、

メモを取って
同じことを二度聞かない。

が、
職場のルールだった気がする。

今も、
一度教えて貰ったことを

聞き直すのは
勇気がいると思うが、

自分がわからないことって
全然わからないのだと、

帯の結び方を習って
わかった。

とにかく、
次のレッスンまでには

自分で復習をしようと思うが、
絶対、わからないだろうな。

そー言うものだ。
と、社会人歴42年にして、

理解した。
若い皆さん、何度でも聞いて!

ちゃんと
お教え致します。

習うことで
少し謙虚になれたかな。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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