日刊せみなりーBLOG

宿されど宿

更新日:2020/01/16

昔のことを言うと、
歳だと言われそうだが、

時代の変化を感じることに、
出張時の宿泊先がある。

私がうちの会社に入ったのは、
かれこれ二十数年前。

早いものだなあ。

まあそれはさておき、
当時、現場出張では温泉が喜ばれた。

むつみさんはまだ40前後、
若くてピチピチ、

とはいかないが、
まあなんですね、

通勤時、
後ろから痴漢に

お尻を触られることもあって、
まったくー!

と怒って出社したことも
あった時代で、

私が宿泊場所の
予約をしていたのだが、

『今回は温泉ないの?』
と、当時の技術者の皆さんに

言われていたのだ。
だから、

道内至る所の
温泉情報に詳しかった。

今ほどホームページも
充実しておらず、

宿泊雑誌が頼りだった。
第三セクターと呼ばれる施設も多く、

温泉で綺麗なのにこの値段!
のところも多かったのだが、

当たり前のように
一部屋に数人入る。

まあ相部屋だけど
同じ会社の人だから、

誰も何にも言わなかった。
ただ、

よく飲む人たちが多くて、
呑み部屋と呼ばれる部屋を

ひとつだけ用意した。
早く寝たい人は、

そー言う人で
一部屋にしたのだ。

が、
気がつくと

温泉に泊まりたいと言う人が
減ってきて、

一人部屋が
希望されるようになった。

それと並行するように、
むつみさんが宿を手配することは

なくなり、
そしてむつみさんは、

現場に行かなくなった。
で、

気がつくと、
え?みんなシングル?

夕食は、コンビニ?!
という、

うちの会社としては
びっくりな状況にも

なっていた。
お酒が好きな人は

大人数で飲んで喋るのが
楽しいけれど、

お酒を飲んでも
飲まなくても良い人は

シングルルームで
コンビニ弁当でもいいらしい。

ふーむ
時代の変化かなあ。

そーしたら、
温泉だけどシングルユースあり。

のお宿も現れてきた。
例えば、

北見近くの
つるつる温泉だ。

こちらの温泉は
大昔、一度泊まろうとして、

急用で泊まれなくなった温泉。
本当に肌がつるつるになるそうで、

じゃらんで見るたびに
行きたかったところ。

たまたま
現場が近くになり、

現地踏査の後、
担当の一本気Oさんと

下見に行ったのだが、
建物は綺麗になり、

時によっては
和室のシングルユースも

可能だという。
二食付きも朝のみ、

夕食のみ、も、
選べた。

で、
もちろん泊まったのだが、

そりゃあ良かったそうだ。
が、

若い社員には
温泉に興味がなく、

それより
いつでも

シャワーを浴びられるビジネスホテルが
良いという意見もあるが、

全道くまなく現場があるので、
まあなんですね、

ビジネスホテルがない地域の方が
多いのが北海道でもあるのだ。

仕事だから
宿泊施設に色々言うな!

と言うご意見もあるけど、
一緒に現場に行っていた身としては、

やっぱり
温泉でもホテルでも旅館でも

泊まるところは
大事である。

さーて
私も北海道の小さな温泉に

仕事で泊まりたくなった。
北海道は温泉天国である。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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