うちの会社にしては珍しく、
数日前から、

会社の玄関に
手指消毒のアルコールを置いた。

いつもなら、
大丈夫よーの能天気な感じだが、

もし、
万が一感染したら、

大ごとだから！
との社員からの声で、

置くことになったのだ。
いやはや、

いつも
社員に助けられている。

で、
本日タクシーに乗ったら、

運転手さんが
マスクをしていた。

そうですねー
でも、昔看護婦の私からすると、

普通のマスクでは
ウイルスは防げないんですよね。

ただ、
どうしても、

癖で口元や鼻を触る人が多いから、
マスクは効果があるかもしれませんね。

と、私が言うと、
運転手さんが、

『そうですか。
でも、

マスクをしていないと心配で。
中国では、

何千人も
感染していると聞きました。』

と、不安そうに言った。

『そうですね。
医薬品や医療従事者は

足りているんでしょうかね』

これは私の本心だ。

昔、
看護婦時代を思い出すと、

インフルエンザが
驚異的に流行するだけで、

病院の外来は
足の踏み場も無くなるほど、

患者さんで溢れた。
点滴をする場所がなくて、

空いている診察室でも、
ベッドがあるところは全て、

患者さんの点滴場所になった。
今回は、

そんなレベルではなく、
隔離も必要だし、

高性能のマスクも
手袋も、

防護服も点滴セットも
膨大にいるはずだ。

第一、
医者と看護師が

絶対的に必要なはずだ。
一番大事なのは、

今一番、
猛威を振るっている場所の

ウイルスを叩くことだから、
医療物資を

中国にたくさん送らねば。
日本は、

日本人を迎えにいく飛行機に
医療物資を積んでいったと

ニュースで聞いたが、
それだけじゃあ、

足りないだろうな、
と思ったのだ。

とはいえ、
私に今できることは、

社員の感染を
防ぐことだしなあ。

と、
考えていて思いついた。

そうだ。
一番大事なのは手指消毒だ。

玄関のアルコールだけじゃなくて、
アルコールウエットティッシュを、

買おう！

因みに、
せっかく手を洗っても、

拭くタオルが共有だと、
意味がない。

うちの会社のトイレは、
紙タオルだからいいけれど。

アルコールウエットティッシュは、
手が荒れるけれど、

机周りを拭くことで
かなりの清潔を保てるはずだ。

早速LINEで、
まっすぐM君に買い物を頼んだ。

多分、
考えることはみんな一緒だから、

急いだ方が良い。
そう思っていたら、

運転手さんも言った。
『アルコールウエットティッシュで、

車の中を拭いた方が
いいかも知れませんね。』

そうですね。

そして、
一番は、

体を
元気にしておくことだ。

よく寝て、
よく笑い、

腹8分目。

これが最高の
防御である。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。