日刊せみなりーBLOG

息子と娘

更新日:2020/03/28

旅立つ季節、
きちんとMさんは、

お嬢さんの旅立ちの手伝いに、
休みを取って本州に行っている。

心配でたまらないらしい。
うん、よくわかる。

我が家には、
3人の娘たちがいて、

かなりのファザコン。
結婚した今でも、

無意識に自分の夫と
父親を比較しているのが

よくわかる。
たしかに、

良い父親だったから。
夫は、

少ない時間でも
本当によく子どもと遊んでいた。

朝起きて、
保育園に連れていく隙間時間、

たまに家にいる日曜日、
保育園の迎えの時間、

ちなみに夫は、
保育園の迎えをして、

子どもたちを
私の母親に預けると

仕事に戻っていたから、
今の育パパとは、

少し違うかも
知れないが。

娘たちの反抗期には
よく親子ゲンカもしていたけれど、

反抗期が終わると
仲良しに戻り、

でも、
その段階で

娘たちは皆
本州に行った。

だから、
その引越しは

夫にとっては、
とても寂しいものだったに

違いない。
もちろん私も寂しかったけれど、

異性の親の方が
響くものが強いと思うが、

いつも感じるのは、
父親と娘の場合は、

微笑ましい
エピソードになるのに、

母親と息子だと
良い話にならないのは

どーしてかしら。
いわゆるマザコンと呼ばれ、

時には
ダメな男の代名詞のようにも

言われてしまう。
まあ昔流行った、

ドラマの影響もあるけど、
あのドラマが流行ったコト自体、

なんだもんね。
例えば、

男の子が就職するので
初めて本州に行ったとする。

その引越しが心配で
母親が付いて行ったら、

周りの人は皆
なんというだろうか。

ねえ。

でも、
それが娘と父親だと、

お嬢さん、
ちゃんと一人でできますよー

全く娘離れが
できないお父さんですねー

と、微笑む。
うちの会社でも、

超微笑んで、
きちんとMさんを

送り出した。
これって、

なんだか
おかしくねえ?

あ、
ちょっと下品。

この感覚
実は私の中にも

しっかりある。
息子の方にも、

自分でやんなよー
みたいな感じを持つ。

そして、
母親の方にも、

全く息子離れが悪いんだから。
と、

少々辛口になる。

一体これは
どーした事でしょうー

多分、
これも自分の中にある、

男だから
女だから

の思い込みの
一つなのだろうな。

男の子でも
女の子でも

一人でちゃっちゃと
親から離れていく人もいれば、

男の子でも
女の子でも

異性の親の
手伝いが欲しい人もいる。

その手伝いも
みんな悪いわけじゃあなくて、

親のことを思って
手伝わしてあげている子も

いるんだよねえ。
あー私の中にも、

男女差別が
まだいきていると実感する。

結婚式も同じだ。
花嫁の父の涙は、

ある意味絶賛され、
なんてたってコマーシャルに

よくなるんだから。
そして、

息子の母親の涙は
マザコンと思われやすい。

心の中の
男女平等は、

意外に手強いかも!
なんて思っている。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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