日刊せみなりーBLOG
盆提灯
更新日:2020/08/15
お盆ですね。
私は、
今年初めて、
盆提灯を
思いついたように
買った。
最も
提灯ではなく、
置く形で
それも一個。
で、
小さくて
リモート付きで、
自動消しタイマーや
灯の色を選べたりする。
超現代風。
我が家は、
夫が三男で
両親の位牌は長男が、
ちゃんと守ってくれているし、
私は次女だし。。
で、
盆提灯は
必要なかったのだが、
昨年から今年の3月にかけて、
実家の取り壊しがあり、
色々あって、
実家は神道なので、
御霊様が行き場を失い、
結局、我が家に、
来ることになったのだが、
うちはマンションだし、
神棚はお社なしだし。
どうしよー
と、
悩んだ末に、
実家にあった両親が
お御堂と呼んでいたモノを
神棚の下に置き、
そこに御霊様とご先祖様の写真に
入って貰うことにした。
今まで無宗教に近く、
お寺に行けば、
手を合わせ、
神社に行けば
パンパン柏手、
教会に行けば
十字をきる。
そのことになんの不自然さも
感じないできたから、
ご先祖様、
大きな家から小さな家に
移り住むのは申し訳ないですが
ここで我慢をしてください!
だった。
そして、その横に、
義父母、父、叔母叔父、叔母、
と、
私たち夫婦を
愛してくれた人たちの、
写真を飾った。
それでも、
毎朝、
お茶を入れ替え、
お花は、
切らすことなく供え、
写真の前にお燐も置いて、
柏手パンパン、
お燐をチーン。
を欠かさず行っていたのだが、
先日、
デパートで
色々な種類の盆提灯を見た時、
気がついたのだ。
去年までは、
誰も住んでいない実家だったけれど、
きっと
亡くなった人たちは
密かに帰ってきていたのでは
ないかしら。
だって、
あんなに立派な神棚が
あったのだから。
そう思うと、
急にご先祖様の声が
聞こえるような気がした。
おい、今年は、
どこに帰ったらいいんだ。
道案内はしないのか?
そしたら、
ちょうど良さげな盆提灯が
売っていたのだ。
即買った。
きっと、
義父母もうちにも寄ってくれるだろう。
叔母叔父夫婦も、
もう一人の叔母も
きてくれる気がした。
今まで、
思いも付かなかった盆提灯。
デパートの店員さんに
『恥ずかしいんですが、
いつから置いたら良いのですか』
と、聞いたら、
親切に教えて下さった。
三男と次女で、
置くはずのなかった盆提灯、
まあ都会的なデザインだし
場所も取らないし。
そしたら、
昨日もデパートで
気がついた。
そうだ!
お盆のお供物をあげなきゃあ!
恥ずかしい限り。
実家は神道なので、
御供物に決まりはないけれど、
それなりに
美味しいモノを並べようと
思う。
実家はなくなったけれど、
ご先祖様が
我が家に来て、
なんだか
心が豊かに感じられる
我が家のお盆である。
お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。