社長ブログ:時にふれてBLOG

心の次元を高める

更新日:2021/09/06

今回は60ページ「心の次元を高める」です。Oさんに読み合わせと感想を頂きました。「難しい命題です。自分の仕事を立体的に見るようにしています。必ず理念は、経営理念に立ち返るようにしています。『自分の仕事は、プライドある仕事になっているか』と自問自答しています。」との感想で当社の経営理念に自分を省みるという素晴らしいものでした。私のコメントは

数学のノーベル賞と言われる「フィールズ賞」を受賞された広中平祐先生が、『複雑な現象というのは、単純な事実の投影に過ぎない』と言われています。

数学の難問を先生は、次元を一つ高くすることにより、簡単に解かれた。⇒特異点解消の定理(難しすぎて解りません。ビツクバン、ブラックホールに繋がる理論だそうです)

単純な事実とは、実は自分の心です。自分の心の投影が、複雑で困難な現象をつくり出している。自分の心の次元を高めて真実を見いだすしかない。同じようなことで、稲盛和夫元塾長は『自分の身のまわりにおこるすべてのことは、自分の心の反映である』とも述べています。

人生と経営において心の次元を高めるとはどういうことなのか。経営の目的である経営理念も経営者の私利私欲のためでは次元が低すぎます。誰も付いてきません。「仕事に誇りを持ち誠実に生きる」「従業員の物心両面の幸福を実現し社会貢献する」という当社の経営理念は次元の高い目的です。

人生も相手を思いやる利他の心が最高の次元です。顧客に対しても会社の周囲に集う仲間に対しても親族、知人友人そして全ての人、生き物、いや宇宙に対しても、利他の心の次元を高めるべきです。

参考として

  • 広中平祐=日本の数学者。ハーバード大学名誉教授。京都大学数理解析研究所元所長。山口大学元学長。日本人で2人目のフィールズ賞受賞者である。
  • y2=x3 のグラフ。原点が特異点となっている。楕円曲線
  • 途中で琵琶湖を一周する東京〜大阪間の一本の高速道路をつくるとする。ところがそれは、どこかで交差点ができるから、平面のままでは交差点のない一本道にはならない。この交差点がつまりは特異点であるが、さて、これを解消するにはどうしたらいいか。一周して交わる道路を立体交差にしてやればいいわけである。すなわち高さという尺度を一つ増やしてやればいいのだ。

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