社長ブログ:時にふれてBLOG

易きにつかず

更新日:2021/09/21

今回は、64ページ「易きにつかず」です。Mzさんに読み上げてもらい感想を頂きました。「人間は楽をすると堕落する生き物です。稲盛和夫さんはストイックにあり続けて気持ちが強かった。自分も学生時代はストイックにしていましたが、歳と共に弱くなってきました。あの頃を思い出して頑張っていきたい」との感想でした。私のコメントは

「正しいと固く信じることができるならば、どんな非難があろうとも、どんな険しい道のりであっても、めざす頂きに向かって、まっすぐに登っていこうと心に決め」と話しています。

私の好きな言葉に「迷ったときは困難に迎え」との岡本太郎さんの略した格言があります。正確には「私は、人生の岐路に立った時、いつも困難なほうの道を選んできた」です。「危険だという道は、必ず自分の行きたい道なのだ」とも言っています。その類似格言に

スティーブ・ジョブズ「安全にやろうと思うのは、一番危険な落とし穴なんだ」

ニーチェの「この世に存在する上で、最大の充実感と喜びを得る秘訣は、危険に生きることである」

ヘレン・ケラーの「危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのです。人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にはありません」

カーネル・サンダースの「安易な道は効率的だし時間もかからない。困難な道は骨が折れるし時間もかかる。しかし、時計の針が進むにしたがって、容易だった道が困難になり、困難だった道が容易になるものだ」などがあり、異口同音に安易な生き方を窘(たしな)めています。

今の若い人は、労働を嫌い、回避する傾向、引きこもり、ニート、「楽(らく)して儲ける」に憧れるなどの風潮が強くあります。「家族のために働く」ことも大事なことですが、人生の三分の一を占める労働に意義を見つける生き方も素晴らしいことです。仕事の中で人間として成長していくという楽しみを抱いて欲しいと思います。

「毎日毎日が同じことの繰り返し」と思われますが、そうではありません。創意工夫で一歩前へ、技術と人間性が育っていきます。ひとつのことを「継続」することによって、届かないと思えていた地点にまで到達できます。人間としても大きく成長します。と話しました。

最後にMgさんから意見が出て、「格言は解るのですが、稲盛和夫さんの京セラ前の松風工業時代の経験の背景が解らない」との質問がありました。確かに話しが飛躍していたので私から、「松風時代の『スト破り』、『広場でのリンチ的な追求』、『辞めるときの経緯』などを話して」説明しました。

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