社長ブログ:時にふれてBLOG

自己犠牲が信頼をもたらす

更新日:2022/07/04

今週は第57回目、144ページ「自己犠牲が信頼をもたらす」です。Mtさんに読み合わせと感想をお願いしていました。その感想は「その通りで、理想的な話しと思いました。短い感想ですが終わります。」とのことでした。

それに対する私のコメントは、『「リーダーは、自己犠牲を払う勇気をもっていなければなりません。」「集団のマジョリティ(大多数)が働きやすいと感じる環境を、リーダーが自己犠牲を払って築いてこそ、部下の信頼と尊敬、職場の協調と規律、そして発展が得られるのです。」と書かれています。自己犠牲とは何かの目的のためだったり、自分以外の誰かのために自分の時間や労力、体、場合によっては生命を捧げることをいいます。

稲盛和夫さんの講演「西郷南洲に学ぶリーダーのあるべき姿」で「企業経営者でも政治家でも官僚でも、偉くなればなるほど、率先して自己犠牲を払うべきなのです。自分のことはさておき、自分が最も損を引き受けるというような勇気がなければ、人の上に立ってはならないのです。いや、上に立つ資格そのものがないといえます。自己犠牲を払う勇気のない人が上に立てば、その下に住む人たちは不幸になります。人間にはみんな欲望があります。欲望があるけれども、それをできるかぎり抑えて、公平無私な人でありたいと思う。リーダーになったのだから、自分のことを考えるよりは、まず社員たちのことを先に考えようと思う。それは、自分のお腹が空いていても、まずは子供たちに食べさせようとする母親の姿と同じです。そういうものが『無私の心』なのです。」と話しています。

稲盛和夫さんとDDI(第二電電、現KDDI)を共同創業した千本倖生さんは、 『会社や部門のリーダーに対して、稲盛さんはある意味の「自己犠牲」を求めます。巨大な規制や独占企業に対して戦いを挑むような場面では、通常の熱意ではダメで、人間性と情熱の次元をはるかに高めなくてはならない。だからあえて「狂であれ」という言葉を使っていました。ときに厳しく接することで従業員の内面を変え、自分と同じ次元にまで上がってきてもらいたいという考え方です。思想を注入し続けることで、人は変わります。自発的、自律的に動くようになるのです。』と人物評を述べています。

稲盛和夫さんはリーダーの資質で、この『無私と自己犠牲』を大事な必須要件としています。私も、全然なってはいませんが、そうありたいと精進したく思っています。先ずは仏教でいう三毒(貪瞋痴=貪欲、怒り、嫉妬)を抑えることと、そちらの勉強も励んでいます。旧盛和塾機関誌マラソンパートⅡも始まりました。

その後にちょっとした議論になりました。紹介します。

Koさん…若い人を育てる意味で大切なことです。上の人は若い人を考慮してください。私には仕事での悩みの相談があります。幹部の人は充分に配慮してください。

Mgさん…娘の話だが、職安の仕事をこなしていけない。けれども手を抜きたくない。良くない、私には能力が無いのではと思う。責任感があり打たれ弱い。カバーできればと思う。

Hoさん…リーダーとして、そのように見られる立場にいる。自分なりの覚悟はある。ただリーダーだけではなく、みんなでリーダーを作り上げて欲しい。サポートできるように、時間を組み立てていきたい。

Haさん…すごく悩んでいる。仕事の遅れとなっている。私としては、仕事のはじめの段階では、口和挟まないようにしている。Koさんは、どうして欲しいのか教えてください。

Koさん…理想として、辞めたくなるような環境にしたくない。愛をもって育てて欲しい。

との議論が続き、最後に私が「幹部の人もリーダーとして育てることに、悩んで頑張っている。誰かが言ったように、先輩であるみんなが、配慮して思い合って、素晴らしい環境を創っていかなければならない」とコメントしました。

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