社長ブログ:時にふれてBLOG

思いやる心が信頼を勝ち取る

更新日:2023/01/10

今週は、しばらく間が空きました。家族がコロナで発症したりして、会社の忘年会を中止したり、年末年始に入ったためでした。今回は、第78回目、192ページ「思いやる心が信頼を勝ち取る」です。ローテーションでMkさんに、読み合わせと感想をお願いしていました。その感想は

経営者の視線になることは難しいですが、先日夫が長女とスキーに行きました。何回か一緒に滑っていたところ、娘が変な転び方をしたようで、主人が先を滑っていて、気がつかず、下で待っていて、気になって歩いて登ろうとしたら、娘が立ち上がって滑ってきたそうです。先に行っている人の気遣いが大切と思いました。私自身は、職場で皆さんが優しく教えていただいています。先輩たちに感謝しています。」でした。私のコメントは次の通りです。

「日常の心のふれあいを大切にしなければならないのです」、「従業員とのわずかな接触の場を大切にする。…その思いやりが、従業員の心を打つのです。…それが永続することによって、社内に和が醸成されることになるわけです」と書かれています。

稲盛和夫さんの教え、「経営12ケ条」の第11条に「思いやりの心で誠実に」があります。その説明で、『思いやりは、「利他の心」とも言い換えられます。つまり、自分の利益だけを考えるのではなく、自己犠牲を払ってでも相手に尽くそうという、美しい心のことです。ビジネスの世界においても、この心が一番大切です。「情けは人のためならず」というように、思いやりは巡り巡って自分に返ってきます。相手を大切にし、思いやる「利他」の行為は、自分たちが損をするように見えても、長いスパンで見れば、必ずすばらしい成果をもたらしてくれるのです。』とあります。

月刊『致知』2018年5月号 特集「利他に生きる」よりとして次の寄稿がありました。『取材の締め括りに、「今日まで86年間歩んでこられて、人生で一番大事なものは何だと感じられていますか?」と稲盛和夫さんに質問をしたところ、稲盛さんは間を置かず即座に、なおかつ熱を込めて、要旨次のように答えられました。「やっぱり人生で一番大事なものというのは、1つは、どんな環境にあろうとも真面目に一所懸命生きること。それともう1つは、人間は常に〝自分がよくなりたい〟という思いを本能として持っていますけれども、やはり利他の心、皆を幸せにしてあげたいということを強く自分に意識して、それを心の中に描いて生きていくことです」、私たちもこの2つの条件を満たすべく、自己研鑽に努めていきたいものです。』とありました。

私も最近は、仏教において克服すべきものとされる三毒(さんどく)、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)つまり貪欲と怒りと嫉妬を抑えて、思いやりの利他の心を追求するという、自分の目標を立て、「心を高める、経営を伸ばす」の社長勉強会を行い、社員に哲学を共有し協力をいただきながら、自己研鑽に努めてまいりたいと思っています。

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