社長ブログ:時にふれてBLOG
単純化して考える
更新日:2023/04/03
今週は第88回目、214ページ「単純化して考える」です。Sgさんが担当で、読み合わせと感想をお願いしました。感想は次の通りです。
解決しようとして縺(もつ)れてきた場合、後々(のちのち)面倒くさくなる。シンプルに必要なことだけ考える。“人生は選択の連続”と言われています。何かを求めるなら、何かを捨て去ることです。
私のコメントは次のとおりです。
「問題化する以前の状態というのは、案外単純なものです。」、「やさしいことを複雑に考える人が多いのです。たくさんの現象の中から、中枢を抽出できる能力が、経営においても、技術開発においても重要です。」とあります。
稲盛和夫OFFICIALSITEでは、『ものごとをシンプルにとらえる』として、次のように書かれています。
「私たちはともすると、ものごとを複雑に考えてしまう傾向があります。しかし、ものごとの本質をとらえるためには、実は複雑な現象をシンプルにとらえなおすことが必要なのです。事象は単純にすればするほど本来の姿、すなわち真理に近づいていきます。たとえば、一見複雑に思える経営というのも、つきつめてみれば〔売上を極大に、経費を極小に〕という単純な原則に尽きるのです。京セラの〔時間当り採算制度〕も、この単純化してものごとをとらえるという考え方をベースにしています。いかにして複雑なものをシンプルにとらえなおすかという考え方や発想が大切なのです」と書かれています。
稲盛和夫さんの名言・格言のなか、次のような似たものがあります。『バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。』です。(『名言』と向き合うという書き込みより)に次の説明がありました。
アインシュタインの『6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない。』という格言から、「例えば相対性理論を説明するとき、『結局相手に相対性理論の実態を理解させない』で自分だけ理解して満足している人がいるが、その人はただの馬鹿である。『馬鹿だから理解させることができない』のだ。アインシュタインもそういっているのである。『賢い奴は複雑なことを単純に考える』ことができるのだから、自分の中の濾過装置で濾過し、簡易化して表面化し、相手に伝えることができるはずだ。」と書かれています。
会社も“心をベースにした経営”です。「良い会社には、良い社員が多い」という単純な法則です。思いやりに満ちた、利己ではなく、利他的な会社にしたいものです。