社長ブログ:時にふれてBLOG
私心を離れて利益を見る
更新日:2023/06/26
今週は第94回目、230ページ「私心を離れて利益を見る」です。Kiさんの担当で、読み合わせと感想を出していただきました。感想は次の通りです。
「私は経営者ではないので分からないことですが、個人としては税金が引かれています。それで何か恩恵を受けているのか、はっきりと分かりません。個人で引かれる税金と会社の税金は似ていると思います。売上を伸ばして利益を出すため頑張ります」と発表していただきました。私のコメントは次の通りです。
「利益をお金と考えずに、得点と思うのです。そうすれば、第三者的に淡々と利益を見ることができるようになり、判断を誤ることはあせません。やはり、私心を離れること、それが経営のコツといえるでしょう」と教えています。
坂上仁志(株式会社フォスターワン 代表取締役社長 経営コンサルタント)の「ランチェスターNO1戦略ならフォスターワン」のブログで、「利益は自分のものではない、自分のものと思うことが私心なのだ。その私心から離れて利益を見るようにする。…利益に対するものの見方を変える訓練が必要だということです」としています。
稲盛和夫さんは、「税金を経費とみる。社会貢献への費用です。節税すると、内部留保で会社を強化することができません。」との考え方です。私も次のように考えます。
利益は、①従業員への還元、②将来の昇給原資及び人財と施設投資、③内部留保拡大で雇用を守る経営安定と分配されます。だから、しっかり納税し社会貢献するのです。
納税分は、世界の社会福祉、災害の義援金、赤十字等への募金が含まれます。従業員の創る利益の納税分は社会貢献の源です。義援金とか世界の貧困への募金は、世界の大金持ちと政府が払い、私達は納税で多額の貢献をしています。また、大事な役割がありますが、その税金で議員や公務員を食わせてもいます。あらゆる補助金にも使われます。だから稲盛和夫さんは、「五人でも十人でも従業員を雇用する中小企業の皆さんが、付加価値を生み出し、社会を牽引しているのです」と言っているのです。
会社として納税し、皆さんは個人としても税金を納めています。二重に社会貢献しています。私は、ユニセスのマンスリーサポート「一日百円、月に三千円の寄付」の多大な広告が好きになりません。これはこれで善いことですが、世界の国の政府や大資産家が多額の寄付をすべきで、一般国民に寄附を出させることを焦点にした考えは好きになれません。
当社で言えば、皆さんのおかげで十年にわたり高収益を実現して、利益の30~50%以上の納税をしてきました。個人でも所得税等を納めています。素晴らしい社会貢献をしてきています。
そのように利益と納税を考えると、私心がなく、前向きに明るく、素直な気持ちで、全員経営が実現できると確信しています。「納税は社会貢献の拠出」と考えます。