社長ブログ:時にふれてBLOG

企業に肉をつける

更新日:2023/07/03

今週は第95回目、232ページ「企業に肉をつける」です。Mkさんの担当でしたが、お休みを取り、感想をメールで頂きました。Hoさんに読み合わせをお願いしました。Mkさんの感想は次の通りです。

私は今年、結婚後初めて夫の扶養から外れることになりました。今まで扶養内で働いていた理由はひとつではありませんが、収入から税金や年金を差し引かれることに抵抗があったのは確かです。政府からも対策原案が出ているようですが、同じように感じている人も多いと思います。規模は全く違いますが、ほどほどの利益にしているという経営者の考えに少し似ているかもしれません。法律の範囲内で、会社経営においても家庭においても、個々の事情や価値観によって、色々な選択肢があるのだと思います。社員として出来ることは経費を減らすこと、無駄を減らし、業務を効率化することかと思います。先日の年度目標も書きましたが、日々の業務の中で更に効率よく出来る方法がないか、考えていきたいです。

私のコメントは、『「私は、税金を経費と同じように考え、この税金を差し引いた残りを営々と企業内に蓄積してきました。その結

果、厚い内部留保を実現することができ、それが企業の安定性と信頼性、そして何よりも従業員の雇用の確保をもたらしたのです。又、身についた体力があればこそ、新たな事業へのチャレンジも可能となるのです」と書かれています。

 稲盛和夫OFFICIAL SITEでは、「筋肉質経営の原則」として、『企業は永遠に発展し続けなければなりません。そのためには、贅肉のない、引き締まった肉体を持つ企業にしていかなければなりません。会社にとって「筋肉」とは、人、モノ、金、設備といった、売上と利益を生み出す会社の資産です。一方、売上や利益を生み出さない余分な資産、例えば売れない在庫や過剰な設備は贅肉です。この無駄な資産を徹底して削ぎ落とし、有効な資産を最大限に活用することで、永遠に発展し続けられる「筋肉質」の企業体質とすることができるのです』としています。つまり、節税で利益を少なくするのではなくて、高収益で利益を出して、納税して社会貢献し、内部留保を大きくして会社を強くしていくことです。

 前回、「付加価値を出して、納税して社会貢献するのは、所得のある国民である。政治家とか公務員とか学者は、付加価値を生み出していない」と話しましたが、社会的役割はあります。社会経済の仕組みを創り、公共事業で社会資本を整備したり、税金を分配し、社会福祉に貢献もしています。納税する付加価値を生み出していないと話したので、社会的役割を否定したのではありません。当社には、OBの社員もいますので、誤解のないようにお願いします。 

企業は納税して、従業員を雇用して、「世のため人のため」に貢献していると話しました。最も多い中小企業の経営者も含めた従業員は、個人でも税金を払って、二重に社会貢献していると話しました。

稲盛和夫さんは、士農工商の商人を卑下する風潮が残る中で、企業とそこに働く従業員の役割を強調する中で、付加価値を生み出し、納税して社会貢献する商人を讃えたのです。稲盛和夫さんは、その経営者を立派な人間にして、世の中を善くするため盛和塾と京都賞を最後の仕事にしました。』でした。

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