社長ブログ:時にふれてBLOG
正しきを貫く
更新日:2023/09/26
今週は第103回目、250ページ「正しきを貫く」です。Miさんのローティションで読み合わせと感想を発表していただきました。今回を除き、あと2回で終了です。
Miさん、「自己犠牲を払うといことは、どの人にも当てはまるものではないと思います。貿易摩擦のことで書かれていますが、自分の会社が大損害を受けて、会社が傾いていくとして、従業員や家族への影響を考えると、完全なる自己犠牲は出来ないと思う。稲盛さんだからできる考え方で、傾いたことのない経営者であるからできる考え方です。中小企業ではどうであるのかと考えると、万人には当てはまるものではないと思います。」と発表しました。私のコメントはつぎ
貿易摩擦による自由化問題について、貿易収支を是正することに、日本の政財界の姿勢を嘆いています。「正しいことは正しいままに貫かねばならない、そのためには自らの損失もあえて辞さない、という勇気をもたねばなりません。自己犠牲予を通じて、経営者の資質が問われているのです」と書かれています。
小学館の本紹介のサイトで、「正しいことを貫く」母の影響から生まれた稲盛和夫の経営哲学。 『ごてやん 私を支えた母の教え』の紹介では、相当な「ごてやん」(ごねりや)だった稲盛氏のことを、キミさんはほとんど叱ることがなかったそう。ただ、正義については厳しかった。稲盛少年がけんかをして泣いて帰ってきたときのこと。「どうして泣いて帰ってくる。自分が正しいと思うなら、もう一回行ってこんか!」と一喝。この教えは後々、稲盛氏の経営哲学にもつながる。「『人間として正しいことを正しいままに貫く』、この基準だけで私は京セラを経営してきたといっても過言ではない。現在に至るまで、これは間違いではなかったと思う」
序章で「昨今のニュースなどで、道徳観や倫理観が欠如してしまった若者の話をよく聞く。また、周囲から、最近の若者は利己的で感謝の心に欠けているように見える、という話もよく聞こえてくる。私たち日本人が仏教の教えに基づく『利他の心』の持ち主であると信じているが、現代の若者がそれをもたないのだとしたら、原因はただひとつ。大人が教えてこなかったからだ」と綴り、最終章で「『お母さん』とは、まさに「神様」と同じありようの言葉。この世に生きる誰しもがお母さんから「命」を授かることを考えれば、それも当然のことかもしれない。『だから、お母さん、ありがとう』は『神様、ありがとう』という意味」と締めくくる。母親の“愛”と“正義”が、子どもにいかに勇気を与えるか、後の人生にどれだけの影響を及ぼすかを、「経営の神様」と共に知る情熱の一冊。とこの本を推薦しています。最後に月刊「致知」でインタビューに答えた次の言葉を紹介します。
「やっぱり人生で一番大事なものというのは、1つは、どんな環境にあろうとも真面目に一所懸命生きること。もう1つは、人間は常に〝自分がよくなりたい〟という思いを本能として持っていますけれども、やはり利他の心、皆を幸せにしてあげたいということを強く自分に意識して、それを心の中に描いて生きていくことです」