日刊せみなりーBLOG
同郷のよしみ…
更新日:2015/11/28
同郷愛とでも言うのだろうか、
ホンワカH君と親分肌のO顧問は、
旧三石町歌笛の出身である。
親分肌のO顧問は、
長らく、開発局で働き、その後、
当社が所属する、
補償コンサルタント協会北海道支部で、
事務局長をしていた御年72歳の大先輩、
方や、ホンワカH君は、
46歳の中堅どころで、
一緒に歌笛で暮らしたことはないのだが、
2人で車に乗ると、
三石談義に花が咲く。
先日の、天塩の帰りには、
【越前踊り】の話で盛り上がっていた。
なんでも、
三石歌笛に入植したのは、
福井県の大野というところの人たちらしい。
『福井では、もう、越前踊りはなくなったらしいが、
歌笛では、
受け継ごうと子供達に教えていたから、
みんな、踊れる。
うちの姉が指導していた。』
と親分肌のO顧問が言うと、
『そうなんですか!
じゃあ、俺に教えてくれたのは、
親分肌のO顧問のお姉さんなんですね!』
車の運転をしながら、
ホンワカH君が驚いて言った。
なるほどねえ、
後ろの席で聞いていた私は、
札幌では聞くことがない会話だと、
面白かった。
二人の同郷会話は、
どんどん、ローカルになり、
『隣の⚪️⚪️さん、いるじゃないですかあ』
『あーあいつは、俺の⚪️⚪️で…』
と、絶対、
私が入れない会話になって行き、
同郷会話は途切れることがなかった。
北海道に入植した時、
本州の同じ地域の人たちが、
北海道でも同じ地域に入ってきたようだ。
だから、
地名にもそれが現れて、
北広島、新十津川、伊達、など、
本州と同じ地名のところもあるが、
その同郷のよしみは、
私には、想像もつかないほど、
強いようだ。
『三石の雲丹は、バフン雲丹ばかりだったから、
子供の時は、ムラサキなんて捨てていた。』
とホンワカH君が言えば、
『お前、何、贅沢言ってる!
でも、俺も、バフン雲丹を山ほど食べてたな。
むかし、一時期、
雲丹は昆布の天敵とされていたことがあって、
取り放題の時があったんだ』
親分肌のO顧問が、言った。
まさに、今では考えられない事だ。
毎日使っている日高昆布が、
目に浮かんだ。
車の中で、
知らない北海道を知ったようで、
ちょっとした社会科の気分だった。