日刊せみなりーBLOG

こんな日もあるか?!

更新日:2015/11/30

多分、
(今日は、早起きをやめよう)

と、思った瞬間が、
この落ち着かない午前中の、

呼び水だった気がする。

寝坊を選んだ私は、
『お弁当をやめて、家に帰って昼ごはんを食べよう!』

と決めた。
今日は、夫ことモゴモゴN社長は在社、

会社から家までは、
車で数分である。

本日は、
午後から所用で休みを頂くので、

午前中に、郵便局に行き、
帰ってきたら銀行さんに通帳をお願いする。

消費税が上がってから、
消費税は、年4回支払うようになったので、

本日は、
2回目の消費税支払い期限だ。

会社まで来てくださる信用金庫さんはありがたい。

それが終われば、現金の整理、
明日から斜里にいくので、旅費などの支払いetc、

いざ!仕事!
と机に向かったら、

モゴモゴN社長が、
事務所のドアをガタガタさせながら言った。

『おい!ドアが開かないぞ!』
うちの会社は木造二階建て、

事務室は2階にあり、
階段を上がってすぐ、

ガラスフィックス入りの開き戸を、
開けるようになっているのだが、

なぜか、突然、
びくとも動かなくなった。

『おい、ドライバーをよこせ』
モゴモゴN社長は、自ら、

戸の取っ手をガチャガチャしだしたが、
私は、『急いで郵便局に行ってきます!』

と、
給湯室を抜けて、

向かいの部屋から階段に出た。
戸が開かないなんて想定していなかったが、

出口が2種類あるのは、
便利だった。

雪と氷でガタガタ滑る道を郵便局に急いだ。
まだ、9時だから、

きっとすぐ終わるわ。
10時には、銀行さんが見えられる。

と思った郵便局は、
激混みだった。

わ!まずい。
おまけに、

『お客様、
振込用紙のこちら側に、領収書が付いていたと思うのですが』

と言われ、よく見ると、
気を利かして切り取ったところは、

必要な領収書部分だった。
いつもはつけたまま、郵便局に渡すのに、

今回に限って、切り取っていた。
『 すみません。捨てました。』

このやり取りで、
大きく時間をとったところに、

モゴモゴN社長から電話だ。
『おい、戸はやっぱりダメだ。

Hさんに頼んでくれ。』
私は、小さな郵便局の中で、

大きな声で電話をした。
『すみません!会社の戸があかないの!』

なんだかんだで、
会社に戻ったのは10時を回り、

銀行の営業マンをお待たせした。
すみません!

慌てて、
振込用紙を2度も書き間違えた。

『慌てる乞食は貰いが少ない、、、』
しばらく使ったことのない言葉が口から出た。

が、
まだ、27歳の銀行マンは、

キョトンとしていた。
そうだよね、今時、乞食なんて言わないもん。

その間、
親切な工務店のY専務が扉を見てくれたが、

『すぐに、建具屋を連れてきます!』
ありがたい!お願いします!

『むつみさん、明日からの現場ですが、、』
ホンワカH君の言葉を左耳で聞き、

親分肌のO顧問とモゴモゴN社長の会話を、
右耳で聞いていた。

あーこういう時って、
上手くいかないのよね、と思いつつ、

金庫を開ける。
心臓は、コトコトいい、

時間だけが、
急ピッチで過ぎていく。

『明日からの旅費です。』
『立替金の清算です。』

なんだか、
抜けているような気がするけれど、

わからない。
時計は、12時を回り、

工務店のY専務が、
建具屋さんを連れてきてくれた。

あ!開いたわ!
これから、根本的に直してくれるという。

良かった!
急いで、自宅に戻り、

昼食の用意をした。
モゴモゴN社長と2人、

急いで食べて、
『明日の現場に持っていく洗濯物を干しておくわ』

本当なら、
朝のうちにするはずだった洗濯物を干した。

うーん、
やっぱり、朝の早起きはするべきだった。

なんだか、
会社の扉が壊れたのも、

全部、その所為の気がした。

郵便ポストが赤いのも…
みんな私の所為なのよ。

これまた、
古い都々逸が頭を過ぎった。

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