日刊せみなりーBLOG

旭川にて

更新日:2019/11/11

本日から、
旭川稚内旭川の旅。

相棒は、
ねあかのT君だ。

ねあかのT君は
聞き上手で、

ドライブの間中、
私のおしゃべりは絶好調になる。

ねあかのT君は、
年寄りっこだから

聞き上手なのではないか、
と、

勝手に思っている。
おじいちゃんやおばあちゃんと暮らすと、

どこか
ゆっくりしたトコができ、

それが聞き上手になるのでは?
と、思っている。

なので、
実家を壊す顛末やら、

なんやらかんやらを
話していたら、

あっという間に
旭川に着いた。

運転手はねあかのT君だけなので、
せめておしゃべりくらい頑張らねば。だ。

今日の旭川は晴れだった。
が、寒い。

大雪山は真っ白だ。
あまりに空が広いから、

大雪山は北海道の天井なのに、
そんなに高い山だとは思わない。

が、
キリっとした山が真っ白で

なんとも魅力的な山だといつも思う。

この景色が旭川の魅力だ。
もっともその分寒いけれど、

旭川の寒さは、
キリッとしていて、

この大雪山のようだ。
生半可の寒さじゃあないが、

風が少ないのか、
奥が深い寒さなのだ。

温度がマイナス30℃なら、
体感温度もマイナス30℃。

みたいな感じ。
鼻の先は真っ赤になるけれど、

私には好きな寒さだ。

私に取って苦手な寒さは
海風の寒さ。

日本海側の冬は
雪が下から上に降り、

家の外壁に
雪がへばりつく。

哀愁はたまらなくあるけれど、
ついつい、

身を屈めたくなる。

そう考えると
旭川の雪はまっすぐ降る感じがする。

そりゃあ
吹雪もあるけれど、

旭川の雪は
極寒の中を 細かくまっすぐ降る。

三浦綾子の氷点では、
そんな旭川の冬が描かれているが、

読んだのが子どもの時だったからか、
あまりに暗くて、

好きにはなれなかった。

だから、
初めて旭川に来た時、

その明るさにびっくりした。

空がこんなに広いのだから、
暗いわけがないか。

そして、
旭川の大きさにも驚いた。

都会だった。
その時は看護婦から転職したばかりで、

丸いビルの中にある居酒屋から
窓の下を見て、

行き交う人々を
不思議な感じで見ていた。

私は、
この多くの人たちのことを

誰も知らないのだ。
自分の世界って狭いなあ。

そんな気分だったと思う。

今は、
氷点より、

旭山動物園の方が知名度が高いし、
ガーデニングでも有名になっているが、

もしかしたら、
旭川には、

人を哲学的にする空気が
あるのかも知れない。

と、
哲学的になったが、

その後、
旭川にも知り合いが増え、

めっちゃ明るい方たちの顔が浮かび、
いやあ、

そんなに哲学的でもないか。
やっぱり明るい街だ。

と、
思い直した。

旭川もこれからが冬本番。
深い寒さを体験したい方、

旭川に是非どーぞ。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

記事一覧