日刊せみなりーBLOG

ふるさとは、

更新日:2019/12/19

ふるさと、
大好き!は、

聞いていて、
気持ちがいい。

本日、
病院の予約に間に合わず、

乗ったタクシーの運転手さんと
雪の話から、

ふるさとの話になった。
運転手さんは日高の出身なので、

札幌の雪と寒さに、
いまだに慣れないという。

ふーん
日高の冬の風は寒いでしょ?

と言うと、

いえいえ、
日本海の風に比べたら暖かいですよ。

そうかあ
そうかも知れない。

日高のどちらですか?
とお聞きしたら。

『新冠です。
すっかり静かになっちゃって』

と答えてくださったので、

『そうですか?
今年も仕事で何回か行きましたよ。

いいとこ、ですよね。
お昼はお蕎麦を頂きました。

とても美味しかったですよ』
とお返ししたら、

『どちらのお蕎麦やさんですか?』
と、

運転手さんの声のトーンが
上がった。

『JRの駅のそばで
多分昔は商店街だったところです。

古い建物だったけれど。
女性が一人でやっていました』

と言うや否や、
『そこ八文字だ。

八文字、やってましたか?!
そりゃあお客さん、運がいいですよ。

あそこは、
いいそば粉を使った手打ちで、

親父さんが亡くなってからは
娘さんがやってんだけど、

店を開けてない時も多くて、
うちは母親がまだ新冠にいるから、

わざわざ
平日に行くのに、

やってなくて、
本当に残念なの』

と、運転手さんは言った。

たしかに
女性が一人で切り盛りし、

私はごぼう天を
食べた。

美味しかった。
そして、

食べ終わった頃、
『サービスです』

と言って、
アスパラの天ぷらを

お皿に入れてくれた。
カッコマンH君とねあかのT君も

一緒だったが、
サービスも、

当たり前に3人分だった。

『そうなんですよ。
気前が良くて、

すぐサービスしてくれるの。
蕎麦の打ち方が気に入らないと、

今日のは売り物にならないから、
お代はいらない。なんて言うんですよ』

運転手さんは
本当に嬉しそうに

新冠のお蕎麦やさんの
話をしてくれた。

降りがけに、
運転手さんは、

『今度一緒に新冠に行きましょう。
俺、蕎麦奢ります!』

と、
言って笑った。

運転手さんにとって、
ふるさとも、

そのお蕎麦屋さんも
誇りなのだなあ、

と、
感じた。

現場で訪れた新冠は
競走馬のメッカで

美しかった。
山も海も穏やかだった。

サラブレッドの
引き締まった美しい体と

物の見事にマッチしていた。

きっと誰にとっても
ふるさとは、

最高のところなのだと
思う。

私のふるさとは
札幌。

もちろん、
絶対的に好きだけれど、

私は、
北海道も大好きだ。

そして、
その北海道の地元を

大好きだと言う人に会うと、
無性に嬉しくなる。

新冠のお蕎麦屋さん、
八文字に

もう一回行ってみたくなった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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