社長ブログ:時にふれてBLOG

マンション大規模修繕のための劣化診断調査

更新日:2011/05/12

 「社長ブログは固い」と言われました。柔らかいブログは、専務の方で継続しているので、私の方は仕事に関係したものにと思っていました。社内でも評判が悪いようで、次第に柔らかくしていこうと思います。しばらくは固いブログですが、ご容赦をお願いいたします。

昨年度、あるマンションの大規模修繕計画のための劣化診断調査を行いました。その調査と同時期に、施行業者の大規模修繕のための調査及び見積が行われていて、当社の診断結果が出る前に大規模修繕の計画、見積が出されました。

 このマンションでは、外部階段のスラブ底面が、かぶり厚さの不足で鉄筋が錆びて爆裂していました。さらに、壁面のコア抜き中性化試験では車の排気ガス等で思ったより中性化が進み、16年後には鉄筋が腐食し始めるという診断結果になりました。施工業者の修繕計画の見積には、この結果が反映されず部分的な補修と外壁の改修等となっており、抜本的な改修計画とはなっていませんでした。そのため、診断結果を理事会で説明して、対処方法としては、コンクリートのアルカリ性を回復させる亜硝酸リチウムによる工法を勧めました。

  また、特定の施工業者に調査と見積を頼むと、その業者の結果を基に、数社から見積を取る事になり公平性を確保できません。

マンション等の大規模修繕計画は、施行と設計に関係のない「住宅性能評価機関」であり、調査、診断のみを行う当社の劣化診断調査を基に公募をかけて、数社から見積を取る事をお勧めします。

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