社長ブログ:時にふれてBLOG

原理原則を基準とする

更新日:2021/10/18

今週は74ページ「原理原則を基準とする」です。Mtさんに読んで頂き、感想をお願いしました。「逆の発想をしていました。『常識や経験が大事』と思っていて、目からウロコでした。意味が分からないので何だろうと考えました。原理原則は根本だろうから、深まっていないのでハットしました」との感想でした。私のコメントは、大変難しい問題ですと前置きして

「原理原則に基づくということは、人間社会の道徳、倫理といわれるものを基準として、人として正しいことを正しいままに貫いていこうということです」と書かれています。

稲盛和夫さんは「生き方」という著作の中で次のように述べています。

人生及び経営を正しい方向に導く羅針盤が必要となります」、その指針となるものが、理念や思想であり、哲学なのです。そういった哲学が不足し、人格が未熟であれば、道を誤ってしまいます。

この人格というものは『性格+哲学』という式で表せると、私は考えています。人間が生まれながらにもっている性格と、その後の人生を歩む過程で学び身につけていく哲学の両方から、人格というものは成り立っている。したがって、どのような哲学に基づいて人生を歩んでいくかによって、その人の人格が決まってくる。

「人間として間違っていないか、根本の倫理や道徳に反していないか」ー私はこのことを生きるうえでもっとも大切なことだと肝に銘じ、人生を通じて必死に守ろうと努めてきたのです。

「それは両親から言われたことや、小学校、中学校の先生に教えられた「善いこと悪いこと」というようなきわめて素朴な倫理観にもとづいたものである。簡単に言えば、公平、公正、正義、努力、勇気、博愛、謙虚、誠実というような言葉で表現できるものである」と話されています。

 分社で去って行った元の営業担当常務はよく、「営業は駆け引きだ、権謀術策が大事だ」と言っていました。以前は私も影響を受けていて、間違った基準でした。今は、この原理原則で判断することがいかに大事かを教えられ、経営理念の「全てにおいて誠実であり続け…」を行動の指針としています。

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