社長ブログ:時にふれてBLOG

自ら燃える

更新日:2021/12/06

今週は90ページ「自ら燃える」34回目です。Miさんに読み合わせと感想をお願いしました。

「そうですねと言いようがないと思いました。自ら燃え上がり、有り余ったエネルギーを他にも与えることが出来る人が必要と言っています。燃えている人の周囲の人を燃えるようにするのがリーダーだと感じました」との感想でした。

他にHoさんにふってみると、 「もっともと思う。仕事に熱意を持っていけるかが大事です。人によってどこに熱意を持つかが変わってくる。現場で仕事を覚えるなかで有ると思う。有り余るエネルギーを人に与える、そういうエネルギーを持っている人が、どれだけいるかが大事なことと思う」との意見でした。私のコメントは

「火を近づけると燃え上がる可燃性のもの、火を近づけても燃えない不燃性のもの、自分で勝手に燃え上がる自然性のものと、物質は三つに分かれるのではないかと思います。人間も同様です」と述べ、 「自ら燃え上がり、そして有り余ったエネルギーを他にも与えることのできる人こそが集団にとって必要なのです」と書かれています。

ネットで「自ら燃える 稲盛和夫」で検索すると株式会社食研のホームページに次の記事がありました。

京セラ、KDDIを創業し、日本航空(JAL)が会社更生法の適用を受けたときに、1年目に営業利益1800億円。2年目に2000億というV字回復を成し遂げ、2年半で再上場という奇跡を起こします。その稲盛和夫氏は、人間には3つのタイプがあるといいます。

自ら燃える「自燃性の人間」、周りから焚きつけられて燃える「可燃性の人間」、周りが燃えても燃えない「不燃性の人間」の3タイプだそうです。

また、中国明代の思想家の呂(ろ)新(しん)吾(ご)がリーダーの資質を3等級に分け

「深沈(しんちん)厚(こう)重(じゅう)なるは、これ第1等の資質」 (深く物事を考え、何事にも動じず、確固たる信念を持っている人)

「磊落(らいらく)豪遊(ごうゆう)なるは、これ第2等の資質」(気持ちが大きく、小さなことにこだわらない人)

「聡明(そうめい)弁(さいべん)なるは、これ第3等の資質」(頭が良くて弁のたつ人)と言っています。

稲盛氏が日本航空(JAL)再建に乗り込んだ時、幹部たちは、高学歴で頭は良いが、破綻の原因を他人事のように語る「聡明才弁」の「不燃性」ばかりだったそうです。

 そこで稲盛さんは、まず意識改革から行うわけですが、京セラフィロソフィ(哲学)をベースに、JALフィロソフィ(哲学)を作り上げたそうです。こうして最後には、彼ら自身が「不燃性」から「可燃性」へ、そして最後には、自ら燃える「自燃性」へと変わっていったそうです。(一部加筆編集)

集団に必要な人は、自然性で深沈厚重なる人がリーダーと言うことですね。

当社のことですが、新事業が分社と言うことになった背景には、この自らが燃えるということが弱く、他に任せっきりにした事が原因でした。指導者として失格でした。それから盛和塾に入り、『経営は経営者の強い意志と人間性で決まる』という教えを学んでいきました。

この社長勉強会も自分が理念・哲学を深め追求するとともに、理念・哲学を全従業員と共有したいがためです。「必要なの?」という意見もありますが、会社としてベクトルを合わせたいと思っています。

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