社長ブログ:時にふれてBLOG

魂を込めて語りかける

更新日:2022/03/22

今週は45回目、116ページ「魂を込めて語りかける」です。Haさんに読み合わせと感想をお願いしていました。感想は、

「私もはっきりとしたいです。薄っぺらな感じとか、軽薄な感じとか話していますが、流暢に話す人はすごいと思います。しかし私も、ここで言われていることは、そう思います。伝えたいことが伝わらないのでは、どうにもなりません。相手に伝える話し方があります。」とのことでした。私のコメントは

「一生懸命、なんとか相手に分かってほしいという思いを込めて、心の底から発した言葉は、単なる言葉のための言葉よりも訴える力が強く、聞き手の感動を呼び起こすはずです」と書かれています。

「全身全霊を傾け、相手に訴え続けるのです。そうすると、言葉とともに、その言葉を超えた強烈な「思い」が相手に届き、聞き手の心を動かしていくはずです。『何としてもやり遂げたい』という自らの強烈な思いが相手や周囲の人に伝播するのです」とのことです。

トツトツとした語り口でもいいから、(「訥々」(とつとつ)とは、「口下手なさま、どもるさま、つかえつかえ話すさま」という意味の言葉です) 魂から奔(はし)り出した(ほとばしる)言葉でしぉべってほしいと思うのです。とも書いています。

これとは違う資質の事柄で、呂新吾の呻吟語に、リーダーの資質として「深沈(しんちん)厚重(こうじゅう)なるは、これ第一等の資質。磊落(らいらく)豪雄(ごうゆう)なるは、これ第二等の資質。聡明(そうめい)才弁(さいべん)なるは、これ第三等の資質(どっしりと落ち着いて深みのある人物、これが第一等の資質である。積極的で細事にこだわらない人物、これは第二等の資質である。頭が切れて弁の立つ人物、これは第三等の資質に過ぎない)」があります。

呂新吾は、人の上に立つ者(リーダー)の資質として、次の3つの要素を兼ね備えていることが望ましいと示唆してくれている。 一.深沈厚重(=人格)、 二.磊落豪雄(=勇気)、 三.聰明才弁(=能力)
稲盛和夫氏の読解力の凄さは、それぞれ3つの要素を「一.人格 、二.勇気、 三.能力」と平易な言葉に置き換えて、理解し、説明を加えているところにある。
今、時代のパラダイムが大きく変わろうとしている。そのような状況下において、人の上に立つリーダーにこそ才や弁でなく、明確な哲学を基軸とした“深沈厚重”の人格が求められるのであろう。
稲盛和夫氏がつねに真摯に問うている「人間として正しい生き方とは何か?」を常に内省し、“深沈厚重”の人格を磨き続けたいと思う。という哲学です。

一生懸命、なんとか相手に分かってほしいという思いを込めて、心の底から発した言葉は、単なる言葉のための言葉よりも訴える力が強く、聞き手の感動を呼び起こすはずです。

他の人に振ると、次の意見が出ました。

Mgさん…その通りと思いますが、若い人に技術を話すとき、書籍などありますが、聞いてくれる人がどうなのかをいつも疑問に思っています。伝えるには、継続することが大事と思います。

Hoさん…私は声がでかいです。感情を込めて、内容を伝えることが重要で、声がでかいこととイコールではありません。伝えることに努力することが大事です。

 

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