社長ブログ:時にふれてBLOG

企業を豊かにする

更新日:2023/01/24

今週は第79回目、194ページ「企業を豊かにする」です。ローテーションも一巡して、最初のOuさんに回り、読み合わせと感想を発表していただきました。感想は、

「株のことはわかりませんが、企業の利益を上げて強くするということは、その通りと思います。社員との信頼を築いていくことは大事な事です。同族の会社であれば、いろいろな思いがあると思います。経営者は覚悟を持って企業を存続させなければならない。社員を思う気持ちが大事と思いました。」とのことでした。私のコメントは次です。

「パートナーである社員の将来のために、企業そのものを豊かにし、企業が永遠に栄えるようにしなければなりません。これが経営者としてのベーシックなモラルです」と書かれています。 社員のために企業を豊かにするとは、どういうことなのでしょう。10%以上の総売上経常利益率を達成して、きちんと納税して社会貢献する。利益を社員還元し(手当、昇級など)、将来のための人材・設備投資(資源・システム・DX化等)し、内部留保して経営の安定化・強化を実現する。会社を大きく強くするのです。

稲盛氏と白鵬関の対談(致知2012年10月号)からですが、昨年の盛和塾(稲盛氏の経営者向け勉強会組織)で感動的なお話だったと聞いたと話を向けられて、次のように述べられています。「永続的に発展する企業になるには三つの大切なことがある」とお話したと思います。これは企業に限らず、個人の人生にとっても大切だと思っています。

一つは、「謙虚にして驕らず(おごらず)」。大体、頂点を極めた人が没落していくのは、謙虚さを失って傲慢になった時です。これは経営に限らずスポーツでもなんでも同じだと思って、「謙虚にして驕らず、さらに努力を」と自分に言い聞かせてきました」。

二つ目は、「思念は業(ごう)をつくる」ということです。人間は人生のその時々でいろいろな思いを抱くわけですが、その思い様々な業、つまり原因をつくっていくんだと。いいことを想えばいい原因をつくるし、悪いことを思えば悪い原因をつくる。仮に思っただけで、口に出したり実行しなかったとしても原因になるのです。

三つ目は「宇宙の心と一体になる」ということです。「宇宙には森羅万象、すべてのものをいい方向に生かそうとする、そういう素晴らしい愛の心、思いやりの心が充満しているということを。ですから、その宇宙の心に沿った思い、つまり愛の心、優しい思いやりの心を抱いて行動をすれば、必ず宇宙は手助けをしてくれると思ってきました。長い間会社を発展させていくには、宇宙の心が支援してくれるような考え方を持たなければなりません。とありました。

 この勉強会の表題、「心を高める、経営を伸ばす」と言うことなのだと理解しました。パートナーである社員皆さんの将来のために豊かにし、永遠に栄えるためにです。

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