社長ブログ:時にふれてBLOG

未来進行形でとらえる

更新日:2022/05/23

今週の社長勉強会は52回目、132ページ「未来進行形でとらえる」です。Onさんに読み合わせと感想をお願いしていました。その感想は

新しいことをするとかグループの育成のことと思いました。私個人としては、Tkさんのもとで育成されてきた人間で、何かに挑戦するのではなく、決まっていることをやることでした。しかし新しいことに挑戦して行かなければ、それ以上にはならない。学んで出来ることを増やす挑戦が必要と思いました』と話してくれました。

私のコメントは、『「今の能力をもって、できるできないを判断することは誰にでもできます。しかし、それでは新しいことなどやれるはずがありません。今できないものを、なんとしても成し遂げようとすることからしか、画期的な成果は生まれません」、 「自己の能力を未来進行形でとらえる…」と書かれています。

『「これは作れるか?」と出してくるのは、他のセラミックメーカーが「これは難しい。うちでは作れません」と断ったものばかりでした。稲盛さんはそれを断ると仕事がないので、出来ますと言って注文を取ってきたのです。その上、3カ月後に試作品を納品する約束までしました。会社に帰って研究者に話すと皆は「稲盛さんそれは無理です」と口をそろえて言います。その時に稲盛さんは「われわれの能力を未来進行形でとらえよう」と言い始めたのです。』という稲盛和夫さんのエピソードです。

無理というのは、物理的に道理に合わない、理が通らないということだと思います。本当は物理的に無理ではないのだけれども、感情的にそれが嫌だと感じていることがあります。

そうすると、われわれ人間が無理だと考えていることも、自然界の摂理を考えてみれば、道理の中での話であり、無理では無いのだと思いました。無理ではなくて「嫌」なのだと思います。あるいは「不安」から「わからない」と感じるものを「無理」と表現していたのではないかと思います。

現在の能力でもって評価するのはやめましょう。能力というのは未来に向かって開花していくということを信じ、努力していきましょう。「能力を未来進行形でとらえる」とはそういうことなのです。単に、一企業の発展ということにとどまらず、人類の進歩・発展というものはすべて、この一項目で決まってくると言ってもいいくらいです。ぜひ、決して自分の能力を卑下することなく、自分にはすごい可能性が秘められているのだと信じて、難しいと思うことでもあきらめずにやり抜いていただきたいと思います。われわれは状況の奴隷であってはならない。

当社でも、この事を十二分に経験してきました。だからこそ、私が率先して確信を持つことにしています。』と話しました。

他に感想を振ると、Mgさんが『もっともな話です。この業界は先人が悩んでこなしてきました。社長は新しいこととか違う分野を増やしていくとの方針で、顧客の要望があるので増やしていくとしています。私は仕事しかない人ですが、人生は仕事だけではありません。若い人はそう考えています。私たちは、そこを考えて援助していかなければなりません』と話してくれました。

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