社長ブログ:時にふれてBLOG
世代を超えた共鳴を得る
更新日:2023/02/06
今週の勉強会は、第81回目で200ページ「世代を超えた共鳴を得る」です。Haさんに読み合わせと感想をお願いしていました。その感想は
「次世代の人たちとは考え方が違っています。この問題は日々痛感しています。昔の人の考えが正しいとは思っていませんが、今の若い人に咀嚼して伝えていくことが必要と考えます。「人間として正しいこと」の判断基準、善いこと、悪いことを判断できることは、大切にしていく。精神面の話しだけではなく、行動でも説明していきたい。」とのことです。この私のコメントは、
「『人間として正しいこと』という、原理原則に立脚した哲学ならば、世代を超えて、必ず共鳴してくれます」、「自分の未来に夢を抱いて前進したいという思いは、世代を超えた共通項のはずです」と書かれています。
稲盛和夫氏の盛和塾シリコンバレーに8年間塾生として所属し広報を務め、アラン・コーエン氏のもとで「コーチング」を学び、ライフコーチに。自己肯定感を高める方法を講座、執筆、SNSを通して提供している。著書に「鋼の自己肯定感」(かんき出版)がある。その宮崎直子公式サイトでは、違った観点から次の書き込みがある。
稲盛さんから教わった、たった1つのこと。それは「絶対に損得勘定で判断するな」ということだ。そういうと、「損得勘定で判断しなかったら、一体何を基準に判断せよというのか」と思うだろう。その答えが、「私はこの4文字で経営してきました」と稲盛さんをして言わしめた「敬天愛人」である。「天を敬い人を愛する」という稲盛さんが敬愛した西郷隆盛さんの言葉だ。「人には愛情を注ぐ。けれども判断をする時は、天がOKを出してくれる、天が喜んでくれる判断をせよ」という意味だ。得度されたお坊さんでもあった稲盛さんは、天、宇宙、神といった言葉を使って、私たち塾生に人間を超えた偉大な力の話をよくしてくださった。「誰も見ていなくてもお天道様が見ている」という昔から日本に伝わる教えに基づいて、「リーダーたるもの周囲に安易に迎合するのではなく、お天道様が喜ぶ判断をせよ。そうすることで長期的に会社は発展していく」というのが稲盛さんの経営哲学だった。
当時稲盛さんは、78歳。既に2つも立派な会社を育てたのだから、損得勘定で判断すれば、悠々自適に老後を楽しんだ方がよかったはずだ。けれども稲盛さんは、「航空会社というのは日本の経済にとってとても重要な業界で、それがANAの一社独占になっては、日本の経済に打撃を与える。良い競争を保つためにもJALの再生は必須だ」と考えて、引き受けることにした。そこには、失敗したら自分の晩節を汚すことになるという損得勘定はなかった。ただ、「もし天が見ているとしたら、自分にどうしてほしいだろう」という視点で決断を下した。
もう一つを紹介します。月刊『致知』2018年5月号 特集「利他に生きる」よりとして、「やっぱり人生で一番大事なものというのは、1つは、どんな環境にあろうとも真面目に一所懸命生きること。それともう1つは、人間は常に〝自分がよくなりたい〟という思いを本能として持っていますけれども、やはり利他の心、皆を幸せにしてあげたいということを強く自分に意識して、それを心の中に描いて生きていくことです」と書き込みがありました。
私たちもこの2つの条件を満たすべく、自己研鑽に努めていきたいものです。
他に感想はと意見をふると、Mgさんが、「この間、採用の面接を数人としましたが、若い人の考え方を理解することは難しいかもしれません。発注者から「いい仕事をした」と評価されるのを、若い人たちと共感したい。その経験は若い人たちには大事と思う」と発言してくれました。